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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
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堕天使ゴクウ08

 ハッカイとリヴァイアはまた格闘となる。

 ただ、ハッカイの恐ろしいのはここからだ。

 ハッカイは自分の身体の材質を変えることができる。

 硬くすることも柔らかくすることも。

 やっかいなのは、柔らかいほうだ。

 といってもスライムとか水になれるわけではない。

 あくまで固体の範疇でというわけだ。

 せいぜいゴムといったところ。

 

 それでもやわらかいのはやっかいだ。

 鉄はより大きい力には負ける。

 ゴムはその力を吸収するのだ。

 ハッカイは柔らかくなることによりダメージを受けなくなる。

 

 リヴァイアの動きは衰えない。

 こいつの体力ってどうなっているんだ。

 もう10分以上戦っているのに息も切れていない。

 それどころか動きが鋭くさえなっている。

 ウォーミングアップ完了といったところか。


 それに比べハッカイは防戦一方。

 もともとスタミナには難がある。

 それとスピード。

 ハッカイは俺に比べてスピードが遅い。

 ただ、これは今、身体が鉄になっているからだ。

 身体が軽いものになるとそれだけスピードも上がる。

 とにかく硬さで勝てないのなら、戦い方を変えなければならない。


「そろそろウォーミングアップは終わりだ。

 身体もあったまってきた。

 急な運動は身体に悪いからな」

 リヴァイアの体が闘気につつまれる。

 いままでのは本気じゃなかったということか。

 神の眷属に対し、本気を出していないとは、こいつも普通じゃない。

 悪魔の眷属といったところか。

 力は互角とみていい。


「ハッカイ、油断するな」


「ああ、そろそろ本気で行かせてもらおう」

 ハッカイもギアを上げる。

 リヴァイの攻撃を避けない。

 そのまま、受ける。

 だが、そのパンチの威力はハッカイの身体に吸収される。

 まるで綿でできているように威力を押さえてしまうのだ。

 これで何度殴ってもハッカイはダメージを受けない。


 ただ、ハッカイも攻撃できない。

 綿の身体で攻撃したところで、相手にダメージを与えられないからだ。

 しかし、ハッカイはサンドバックのように殴られ続けるのだった。

 

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