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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
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堕天使ゴクウ04

 あいつが原初の悪魔ケットシーか。

 確かに人間の前で踊ったり歌ったりしている。

 小さな少女だ。

 どうみても原初の悪魔とは思えない。

 クロウとは大きな力の差があると思える。

 俺ら3人ならあの少女を倒すのは可能だろう。


 ただ、少し気になることがある。

 会場の一番前にいる4人。

 大きな身体のおっさんと女、子供と老人の4人組だ。

 このバラバラな集団。

 こいつらに大きな気を感じる。

 たぶん、あの少女の仲間なんだろう。

 魔王の力はもしかして仲間の力なのか。

 そう考えても、俺らが負ける未来は見えない。


 観察は済んだ。

 今回は慎重に事をすすめている。

 神界でもクロウとの戦いでも考えがなさすぎた。

 俺と仲間の力があれば、絶対に勝てると信じていたのだ。

 それは簡単に挫かれた。

 今度は十分に相手を知ってから戦うようにしている。

 俺たちにはもうあとがないからだ。


 それで、何回かライブを観ているのだが、このジュエルボックス…

 なかなかいい。

 神界の退屈な音楽や踊りに比べて、魂を揺さぶられる。

 神たちの好む音楽とかわけがわからない。

 それに比べてジュエルボックスのライブはダイレクトに訴えかけてくる。

 神たちは芸術性が低いとか低俗とか言うのだろう。

 しかし、俺には刺さっているのだ。


 だからジュエルボックスを潰す必要はない。

 ケットシーも一員だが、すこしぎこちない部分がある。

 聞けばいちばん新参のメンバーとのことだ。

 やつのアクロバティックなダンスも見どころの一つだが、この際仕方がない。

 

 次のライブは帝都のひとつ前の町でやるらしい。

 ここで仕掛けるか。

 帝都は人間の数が多いらしい。

 そこでやるとまわりを巻き込んでしまう可能性がある。

 クロウとの戦いでも山がひとつ吹き飛んでしまったからな。

 あまり目立つ必要もないだろう。

 ケットシーに代わって原初の悪魔となれば、この地は俺のものになるのだから。


 ではライブが終わったら仕掛けようじゃないか。

 それまでは一ファンとしてライブを堪能しよう。

 今日はどんな構成になっているのだろう。

 すごく楽しみだ。

 ケットシーについてはラストライブになるんだからな。

 

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