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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
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白銀美桜02

 ツアーの準備についてはこの前の王宮での公演のノウハウが役に立った。

 あの時もベルナ劇場のセットをできるだけ王宮に持っていくことに苦労した。

 いくら、他の劇場だからと言って、路上ライブくらいの機材というわけにはいかない。

 前の世界では、劇場には最低限の音響設備はあった。

 こちらでは劇場は会場自体の音響に依存しているだけ。

 だから劇の中には、真ん中に舞台があって、花道を通って移動しながらみたいなのもある。

 江戸時代の歌舞伎とかもこんなんだったのかな。


 とにかく、詩織のチームは音響設備の小型化に苦労している。

 わたしにはあんまりわからないんだけど、いろいろと試行錯誤を繰り返している。

 詩織を中心にいろいろ話し合ってやっている。

 詩織わがいうには音響の方では人材が育っているいるみたいだ。

 詩織の指導のもと、クリエイトの能力者がいろいろ作っている。

 それにしても、その現場はわりとブラック。

 夜遅くまで作業していることが多い。

 でも、みんなの目は輝いている。

 本当にやりたいことをやっている人の顔だ。


 あと、問題は移動手段。

 わたしたち、楽団、スタッフを含めると200人以上になる。

 それに護衛の騎士たちがつく。

 わたしたちも最低限の護衛をやとう。

 それは数グループの冒険者パーティと自分から申し出てくれたリヴァイアさんたちに頼む。

 キリシュさんによるとリヴァイアさんたちは、帝国を退けた功労者らしい。

 リヴァイアさんとフェリクスさんがいると大体のことは大丈夫だって言ってた。

 スラリムくんとノスフェラトゥさんはおまけみたいだ。

 子供とおじいさんだからね。

 何台もの馬車を連ねての旅行となる。


 あと、途中の宿とかも、問題らしいけど、すべて事務所がやってくれている。

 前はキリシュさんがすべてやってたみたいなので、こっちは混乱しているみたい。

 すごく仕事のできる人で、いろいろな人脈もあったみたいだからね。

 とにかくキリシュさんは凄い人だったんだ。

 今回は国家の親善使節ということなので、帝国側と王国側からも便宜をはかってくれるみたいなので、大丈夫そう。


 帝国と王国の間には、大きな街道があって、この間の軍もそれを通ってきたみたい。

 その時に街道も整備されているので、今回もスムーズにいけるみたいだ。

 途中の町でもライブをするので、旅程は1か月近くになる。


 ここでわたしができることは、最高のライブをやること。

 そのためには体調管理と練習だ。

 いつでも絶好調でいること。

 これがわたしたちがしなければならないこと。

 そのために基本トレーニングは欠かさない。

 わたしだってぼーっとしているだけでないんだからね。

 まるで水の中で必死で足を動かしている白鳥のように、がんばってるんだよ。

 わたしは身の回りの準備が終わると、トレーニング室に向かう。

 基礎体力作りとボイストレーニングは絶対に欠かせない。

 わたしが部屋にはいると、もうみんな集まっている。

 

「じゃあ、練習を始めようか。

 まず、ストレッチからだよ」

 美羽の合図で、わたしたちは準備運動を始めるのだった。

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