表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
197/293

堕天使ゴクウ03

 俺たちはその話に乗ることにした。

 クロウは、ターゲットについて詳しい情報を教えてくれた。

 そいつはリムと言って猫の悪魔とのこと。

 猫だけあってとにかく自由。

 好きなように生きてる。

 人間を大虐殺したこともあるという。

 少し森を開拓しようとしただけで、人間の王の城まで殴りこんだらしい。


 それなのに、今は人間と一緒にいる。

 ジュエルボックスというアイドルグループに入って、人間たちの前で歌ったり踊ったりしているらしい。

 原初の悪魔として、他のものは苦く思っている。

 至高の存在であるべきなのに人間に媚を売るような真似をしていると。


 今、やつらはガニア帝国というところに公演にいくらしい。

 なんでもガニア帝国とパトリック王国の親善のためとのことだ。

 その旅の間に問題が起これば、人間の国々は混乱するらしい。

 それは両国が戦争状態にあったからだ。

 今回、猫のおかげで戦争は回避され、両国の和平が成立したのだ。

 それは他の部分で新たな火だねを生む。

 二国が手を結ぶことはあと一国にとって阻止しなければならない。

 もちろん、この公演の邪魔をしにくるはず。

 この和平の使節になにかあったら、王国と帝国はまた戦争になる。

 クロウが望むのは混乱。

 混乱こそ世界の安定とクロウは考える。

 混乱があるから世界は発展する。

 俺にはわからないが、そういうことらしい。


 俺たちは牢から出される。

 仲間のゴジョウとハッカイも一緒だ。

 使節は明日出発する。

 すぐに追いつくことは可能。

 5日間の旅程のどこで仕掛けるかだ。


 あと猫の能力もクロウが教えてくれる。

 確かに攻撃力は強いが、力に任せて単調な攻撃を繰り返してくる。

 考えなしの攻撃。

 つまりバカってこと。

 人間と一緒になって踊ってるというんだから、それもうなづける。


 クロウは俺たちの武器も返してくれる。

 俺は如意棒と筋斗雲。

 如意棒とは長さが自在に変えられる棒。

 それだけでなく属性も変えられる。

 炎の棒になったり、氷の棒になったり。

 相手の苦手な属性で攻撃できる。

 それと筋斗雲に乗れば空を飛べる。

 この二つの神具で神界で暴れて追い出されたわけだ。

 ハッカイの鋤、ゴジョウの瓢箪も同じ神具だ。

 よし、暴れてやるか。

 俺たちは筋斗雲に乗って、島を出るのだった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ