表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
196/293

堕天使ゴクウ02

 カラス仮面の名前はクロウという。

 彼が言うには、この世界には原初の悪魔が6人いる。

 そのひとりがクロウだ。

 俺が負けた悪魔もこいつだ。


 その悪魔の席は決まっているという。

 ただ、そのうちのひとりはほとんどここに来ないという。

 彼らはこの世界に君臨する。

 といっても何をするわけでもなく、基本は見ているだけだ。

 世界というものは自分で勝手に安定する方向にすすむとのことだ。

 すこしイレギュラーなことがあっても、すぐに修復されてもとに戻る。

 あたかも見えない神の手が導くように。


 ただ、世界は大きく変化するときがある。

 そういうときには悪魔が動くという。

 こいつらは世界を観るものだ。

 だから、神と言ってもいい存在。

 神は天界にいるが悪魔は地上にいる。

 それではなぜ、彼らが悪魔と呼ばれているかだ。

 それは世界が変化するときに大きな破壊をするからだ。

 それは戦争または災害という形をとる。

 そのときは多くの人間、動物が殺される。

 そのため、彼らは悪魔と呼ばれる。


「昨日、戦ってみてわかった。

 おまえらはなかなか強い。

 もし、昨日もおまえたちが油断しなければ、苦戦していただろう」

 

 こいつは俺たちの力をわかっている。

 さすがにこの世界に君臨するやつらのひとりだ。


「それで情報とはなんだ」


「さっきわたしたちのひとりがほとんど会議に出席しないといった。

 そいつについては、わたしたちも手を焼いているのだ」


「それで?」


「もしそいつが倒されたとしたら、悪魔の席はひとつ開く。

 もし、お前たちがそいつを倒したのなら、その席を譲ることもやぶさかではない」


「そいつは強いのか」


「まあ、原初の悪魔のひとりだ。

 簡単には倒せないだろうな。

 しかし、わたしたちの中ではいちばん身体も小さく最弱ではある」


「おまえほど強くないというわけだ」


 つまり、そいつを倒せば、やつらの中に入り込める。

 そうして、やつらの隙を伺えばいい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ