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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
5章 ジュエルボックスと帝国侵攻
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マネージャーキリシュ11

 俺はビンクスを右手の剣の裏で殴る。

 そう、こいつらは2人だ。

 刺したり、斬ったりする必要はない。

 血で滑ったり、抜けなくなったりする危険があるからな。

 とにかく、戦闘不能にすればいい。

 急所を一撃で斬るっていうのは案外難しいんだ。

 それより、殴るっていうのは少しくらい急所を外してもいい。

 

 そのまま、リンクスの前に降り立つ。

 そこでリンクスを斬る。

 リンクスの胴は真っ二つになる。

 って、切れ味良すぎじゃね。

 確かにこの双剣は業物だけど、こんな切れ味じゃなかったはず。

 最近は使ってなかったけどな。


 それにしても、今日は調子がいい。

 この歳になったら、普通、調子のいい日はない。

 調子が悪いかすごく調子がわるいかのどちらかだ。

 歳をとるっていうのはそういうことだ。

 最近とみに自分の身体が衰えていくのがわかる。

 それなのに、今日はこれだけ動いても息ひとつ切れていない。

 どういうことだ。

 確か、これは、ジュエルボックスのライブを見てからずっとこんな感じだ。

 あのとき、光の粒が降ってきた。

 あれになにか力があったのか。

 まさかな。

 たぶん、相手が弱すぎるんだろう。

 

 このまま、次のやつを倒そう。

 おっさんの調子なんてすぐに悪くなるものだからな。

 

「次だ」

 俺はゴーディを見る。

 

「いや、次は我だ。

 あいつらを倒したらいいんだろ。

 簡単なことだ」

 リヴァイアのおっさんが俺に言ってくる。


「これはわたしの戦争です。

 リヴァイアさんたちはそのタスキをして立っていてくれるだけでいいんです」


「そういうわけにはいかない。

 我らはバイト代をもらっているんだからな。

 それくらいの働きはする」


「トカゲはただ退屈なだけなんでしょ」

 姉さんが口をはさむ。


「そんなことはない。

 我はちゃんと働きたいだけだ」


「わかったわ。

 次はトカゲに任せてあげて。

 大丈夫、こいつ強いから。いいでしょ?」

 まあ、断る理由はないんだが。


「すまないな、鳥。

 なんかすごく戦いたいのだ」


「いいのよ。

 でも、その次はわたしだからね」

 姉さんはそう言っておっさんを送り出すのだった。

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