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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
5章 ジュエルボックスと帝国侵攻
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白銀美桜01

 キリシュさんが将軍?

 そんなすごい人だったんだ。

 確かにマネージャーとしても優秀な人だ。

 元の世界のマネージャーと違っていろいろなところに目が届く。

 それにわたしたちに媚びたりもしない。

 おかしいことはおかしいと言ってくれる人だ。

 美羽の良い相談相手だし、美羽の肩の荷の一部でも背負ってくれてる。

 やっぱ普通の人にわたしたちは扱いにくいみたい。

 美羽とわたしはいいけど、詩織は引きこもりがちだし、一夏と佐那は何も考えていない。

 それにリムは猫のように自由だ。

 

「じゃあ、戦士を送り出すときにやるライブの練習をするよ。

 わたしたちにできるのはみんなを元気づけること。

 だから、最高のライブで送り出そうよ」

 美羽がわたしたちに向かって檄を飛ばす。


「うん、みんな無事に帰ってこれるように願いを込めよう。

 またライブを観たいって思わせるような」

 佐那も元気よく叫ぶ。


 楽団の人がイントロを奏でる。

 その間にわたしたちは定位置につく。

 今回は歌がメインだから、わたしがセンターだ。


 とにかくアップテンポの曲をやる予定。

 曲の構成と編曲は詩織がやってくれる。

 それを忠実に楽団は演奏してくれる。

 元の世界のスタジオミュージシャンと違って、こっちの楽団は元の世界のクラシックとかやっている人だ。

 リズムや音程、強弱の正確さが違う。

 それに打ち込み音楽とも全然ちがう迫力。

 わたしの歌をすごく盛り立ててくれる。


「じゃあ、そろそろ休憩しよう」

 美羽がそういうとみんな休憩に入る。

 といっても飲み物とかを飲みながらの反省会だ。

 お互いに良いところ、悪いところをチェックしあう。

 こういうところはこっちで鍛えられた。

 プロとしての厳しいチェック。

 元の世界でやっていたのは学校のクラブ活動みたいなものだったんだなって思う。

 今元の世界に戻ったらすごくクオリティの高いものができるだろう。

 それほどみんな成長している。

 とにかく、わたしたちにできることはわたしたちのライブを観てくれた人を元気にすること。

 幸せにすることだけだ。

 わたしたちには特別な力なんてないんだから、わたしたちにできることはこんなことくらい。

 だから、全力で目の前の人を応援する。

 それがアイドルだよ。

 たぶん、みんなも同じように考えているんじゃないかな。

 だから、元の世界のときよりも真剣だし妥協はない。


「そろそろ、休憩は終わり。

 前のところ、もう一度やってみよう。

 もう、イメージとかできたでしょ」

 手を叩きながら美羽が声を出す。

 そして、わたしたちは立ち上がり自分の持ち場に戻るのだった。

  

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