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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
5章 ジュエルボックスと帝国侵攻
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マネージャーキリシュ01

「キリシュ氏、たのみますよ」

 大統領となったマルクスに呼び出される。


「だから俺には無理だって。

 今は一介のマネージャーなんだから」


「でも、キリシュ氏しかいないんですよ。

 それにこれは辺境伯ウィラード氏のご指名なんですよ。

 キリシュさんは元S級冒険者だったらしいじゃないですか。

 なんでも、ウィラード氏と同じクランにいたとか。

 それで、将軍はキリシュさんしかいないって」


「それは昔の話、俺はマネージャーに向いていると思う。

 もう、軍とか戦闘なんてこりごりだ」


「それはずるいですよ。

 わたしもドルヲタを続けたいんです。

 美羽たんを推していたいんです。

 それなのに大統領だなんて」


「しかし、なかなかちゃんとやっているじゃないか。

 本も読んだぜ。

 民主主義、人権思想。

 いいじゃないか」


「あんなのお題目ですよ。

 国を運営してくというのは、そんな簡単なものじゃないんです。

 理想でご飯は食べられないんです。

 推し活はできないんです」


 俺は大統領に呼び出されて、将軍になるよう説得されているのだ。

 なんでも辺境伯ウィラードが俺のことを推薦したみたいだ。

 それも、半ば強制的にだ。

 いまやウィラードの辺境騎士団がこの国の最強戦力だ。

 マルクスはウィラードにパトリック王国の軍事を任せようとしたらしい。

 たぶん、それは懸命な判断だ。

 やつなら、この国の軍事の立て直しが可能だろう。

 やつと一緒に冒険をしたことがあるが、レナードほどの個の力はないが、リーダーとしての資質はずば抜けていた。

 的確な判断、戦略、やつは冒険者というより司令官だった。

 やつが貴族である辺境伯の息子だっていうのも納得できるものだった。


「キリシュさん、俺のところに来ませんか?

 辺境騎士団の団長になってほしいんです。

 キリシュさんなら最強の騎士団ができます。

 おれがかなわないとおもったのはキリシュさんが最初です」


 あの頃から、なんか俺のことを買ってたんだな。

 その点では見る目がないといえる。

 今回も俺が将軍を受けなければ、王国に力を貸さないというのだ。

 辺境をひとつの国として独立させるというのだ。

 まったく何を考えているかわからないのだ。

 

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