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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
5章 ジュエルボックスと帝国侵攻
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帝国第六軍将軍アズロー01

 わたしはガニア帝国の6将軍のひとりアズローだ。

 帝国の第六軍を率いている。

 現在王国との国境に布陣している。

 それは、パトリック王国で革命が起こったからだ。


 この大陸で力のある国は3つ。

 南のノースレッド共和国、中原のパトリック王国、そして北の我がガニア帝国だ。

 その中でいちばん力を持っているのが我が帝国だ。

 ただ、過去にパトリック王国の天才軍師が天下三分の計を唱えたため、3つの国が微妙な均衡で鼎立する体制となった。

 王国が崩れることでその均衡が崩れることとなる。

 そうなれば、大陸の仕組み自体が変わる。


 もし、共和国側がパトリック王国を手に入れると、大変なことになる。

 共和国は甘言で取り込むのがうまいからな。

 やつらは経済で小国を取り込む。

 経済援助と言う名の借款。

 気が付いたときには、借金まみれになっているのだ。

 そうなるとパトリック王国は共和国の奴隷国となってしまうだろう。

 べつに王国がどうなろうと知ったことはない。

 ただ、パトリックを飲み込んだ共和国は巨大になりすぎる。

 天下三分の計はなくなり、我が帝国との力の均衡も壊れてしまう。

 そうならないためにも、この機は逃してはならない。

 できれば、王国を帝国の支配下におくのがいい。

 そうすれば、世界は安定し、平和になるだろう。


 さて、わたしのやることは、ここに陣取り、だんだん前線をあげていくこと。

 わたしが上げた前線は帝国のものとなる。

 いままでなら、そんなことをしたらパトリック王国軍が出てきていた。

 今は革命で混乱していて、それどころじゃないのだろう。

 国境付近にも軍の姿が見えない。


 パトリック王国軍というのはガニア帝国の軍に比べたいしたことはない。

 ただ、やっかいなのが八本剣と言われる一騎当千の剣士団。

 それが出てくると戦場が乱れる。

 軍略というのはあくまで軍に対してのもので個に対するものではないからだ。

 それと宮廷侍従長という魔導士団。

 これもやっかいだった。

 それが全員排除されたって噂だ。

 誰がやつらを倒したかはわからない。

 しかし、市民が作った革命団がそんな力を持つとは思われない。

 とにかく、その部分はすこし用心をしたほうがいいかもしれない。


 あと、もうひとつは辺境伯ウィラード。

 腑抜けた王国において本物の軍人はやつだけだ。

 やつの操る騎馬隊はよく訓練されている。

 ただ、やつは王に媚びないため、煙たがられていた。

 それで辺境を守る領地に閉じ込められているのだ。

 王国を守るために奴がでてくることはないだろう。

 もし出てくるとしても、辺境からここまではかなりの時間がかかる。

 その前に切り取れるだけ切り取ろう。


 わたしの第六軍が中央、第5軍は東、第四軍が西に出撃している。

 いまから切り取り競争だ。

 やつらにも負けるわけにいかない。

 わたしは、部下を呼び前線をもっと上げるように指示をするのだった。


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