表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
134/293

革命家マルクス06

 わたしたちは兵士の後を進む。

 王宮への道、そこにわたしたちはなだれ込んだ。

 城に続く道だ。

 もちろん、普段はちゃんと警備されているんだろう。

 だが、今はみんなが王宮へと向かっている。

 それにしても、何か違和感を感じる。

 なんか、普段みているものがないような…

 そうだ、いつも我々を見下ろしているようなあの建物。

 城がなくなっているのだ。


 どういうことだ。

 城の上半分が吹っ飛んだようになくなっている。

 それにまわりも瓦礫だらけ。

 さっきの地響きはこれだったのか。

 もしかして地震。

 いや、でも、そのあとの余震がない。

 それにこれだけの破壊力のある地震にしては短すぎる。

 戦争。

 帝国の飛空兵器が城を飛ばした。

 でも、この時期になぜ。

 それにしては、空に飛空物体はない。


 そこにきらびやかな服をきた人間が逃げてくる。

 あれは王だ。

 まわりのものも王族。

 式典とかで顔をみたことがある。

 その王を大きな男が捕まえる。

 そのまま、宙につかみ上げる。

 あの男は。

 リヴァイア氏。

 彼もジュエルボックスのためにここに来たのか。

 同志よ。感謝する。


「おまえが王か?

なんか見たような顔だが」

 リヴァイア氏は王に問う。

 それだけで王はがくがくと震える。

 リヴァイア氏はいいひとだけど顔が怖いからな。

 あの王、たぶん漏らしているんじゃないかな。


「違います。

 わたしは城の下働きの者です」

 王は全力で否定する。

 いや、ちょっと無理あるだろ。


「そうか。なんかいい服をきてたからそうかなって思ってな。

 悪かった。

 王ならぶん殴ろうと思っていたんだ。

 わが推し、美桜たんをいやらしい目でみてたからな。

 王を知らないか?」

 リヴァイア氏は王を下ろす。

 信じたのか?

 おかしいだろ。

 リヴァイア氏はいい人すぎだよ。

 顔は怖いけど。

 王は脱兎のごとく逃げ出す。


「違う、あれが王だ。

 リヴァイア氏だまされたらだめだ」 

 わたしは叫ぶ。


「王!」

「王がいたぞ!」

「捕まえろ!」

 まわりのものが騒ぎ始める。

 王は逃げ出そうとする。

 そして、そこに民衆は殺到し、王たちは取り押さえられるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ