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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
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不死の王ノスフェラトゥ01

 やはり鳥とドラゴンはバカだ。

 しょせん、鳥獣の類。

 難しいことを理解させようとしても無理なのだ。

 それに比べ、わしはもと人間。

 きちんと思考能力が備わっている。

 最近、少し記憶力というものが衰えてきたが、それでもドラゴンの脳みそと比べて格段に大きな脳を持っている。

 それにわしが忘れるのは、ごはんを食べたかどうかとかどうでもいいことばかり。

 昔のこととジュエルボックスのことはよく覚えているのだ。

 昔にいじめられたこととかいじめられたこととか、いじめられたこととか。

 え、わしの青春ってこんなんだったっけ。

 

 まあいい。

 こういうときにはわしの有能さを見せてやらないとな。 

 あんな簡単な手加減もできないバカどもとの違いをな。

 そうしたら、次からわしにしか仕事がこないことになる。

 もちろん、ジュエルボックスの感謝はわしに集まるのだ。


 さて、今回は狂戦士オスナと黒血将軍ガーランド。

 B級だが、なかなか強いフィギャーだ。

 わしは、ジュエルボックス以外にも死者のコレクターをしている。

 強い死人を集めて軍隊を組んでいるのだ。

 その中でも小隊長クラスの2体を呼び出したのだ。

 将軍クラスを出したら、鳥どもと同じようなことになるからな。


 この2体なら、そこまでの強さはない。

 わしの墳墓に踏み込んでも5層くらいの実力だ。

 それでも、ここの兵士くらいなら100人くらいは簡単に殺せる。


「それでは、兵士を殺さない程度に暴れてください」

 わしはフィギャーに命令をする。


「理解不能。

 命令をやり直してください」


 どういうことじゃ?

 あ、命令はシンプルなものしかないのか。

 殺せとやめろ。

 あ、そうだったっけ。

 まあ、殺せでいいのかな。

 相手もばかじゃないし、そこまで弱くないだろ。

 たかが小隊長クラスだからな。


「殺せ!」


「御意」

 そう言って、2体の骸骨剣士は衛兵のところに突っ込んでいく。

 そのとたん、血煙が舞い、首が飛ぶ。

 え。

 そういえば、忘れてたこの2体ってやばいやつらだった。

 戦闘狂で人を殺すために軍に入ったとかいうやつら。

 嬉々として槍と剣を振り回している。


「やめろ!」

 わしは一度やめるように命令する。


「命令が理解できません」


 え、命令が効かない。

 もしかして、壊れてるの。

 しばらく使ってなかったからな。

 わしが命令を取り消そうとやっきになっている間も、2体の骸骨は衛兵たちを殺しまくっているのだった。

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