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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
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空の女王フェリクス01

 やっぱトカゲはバカだ。

 人間なんて脆いにきまってるのに。

 あのバカ力で殴ったら、そらあ、つぶれちゃうに決まってんでしょ。


 トカゲの頭ってあんなに大きいのに脳みそはクルミくらいの大きさじゃねえの。

 とにかく、あいつに難しい仕事はこなせない。


「バカトカゲ、下がれ。

 おまえがやると全員を殺してしまう。

 できるだけ殺すなって言われているだろ」


「ちがうんだ。

 我も殺すつもりはなかったんだ」

 トカゲは言い訳をする。

 キリシュもこんなバカ、連れてこなけりゃいいのに。

 でも、まあ腐れ縁だ。

 こいつのことはわたしが尻ぬぐいをしてやろう。

 もちろん、それがジュエルボックスのためになるのだからな。


「ひっこんでろ。

 わたしが見本を見せてやる」

 

 トカゲのおかげで衛兵共が外に出てくる。

 さて、トカゲにお手本を見せてやろう。

 トカゲはわたしの後ろに下がる。


 さて、半分の力とか考えるから難しいのだ。

 ちゃんと半分だけ燃やしてやればいい。


「お前ら、王に4人で立ち向かおうなんて、無謀なことはやめろ」


「無謀?」

 こいつら、言葉の意味がわからないのか。

 無謀はおまえらのほうだ。

 空の女王、ジュエルボックス佐那ちゃんの一番のファン、フェリクスに対しその程度の人数で向かってくるなんてな。

 わたしは手のひらに炎を集める。

 そのまま、炎を解き放つ。


 そのとたん、前の兵が燃える。

 そして、消し炭となってくずれる。


 えっ、今の何。

 人間ってこんなに燃えやすいんだったっけ。

 10人くらいの衛兵が目の前で燃えている。


「こらっ。鳥。

 ずいぶんと偉そうなこと言ってたじゃないか」


「めんごめんご、ちょっと失敗。

 人間ってこんな燃えると思わないじゃん」


「このバカ鳥、無茶苦茶殺しちゃったじゃないか」


「うるせえな。ちょっと失敗しただけじゃん」

 そう言ってトカゲに炎を投げる。

 トカゲはそれをかんたんに避ける。


 トカゲの躱した炎はトカゲを超えて飛んでいく。

 そして、衛兵団の中心で大爆発を起こすのだった。

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