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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
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龍王リヴァイア01

 キリシュからの合図が来た。

 さて始めるか。

 まあ、簡単な仕事だ。

 ここで暴れてこっちに注意を向ける。

 その間に美桜たんたちが城を出るという作戦だ。

 逃げ切ったことを確認したら、我らも離脱する。

 一刻くらいの仕事か。


 我は大丈夫だが、スライムはいいとして。

 鳥とじじいがバカすぎるが大丈夫か。

 特に鳥は記憶が3歩持たないときく。

 たぶん、それは鳥の平均の話だと思う。

 あの鳥女は、たぶん平均より頭が悪い。

 彼女の記憶は2歩くらいしかもたないだろう。


 注意することは、あまり殺さないこと。

 王は倒さないこと。

 八本剣と侍従長というのに注意すること。

 まあ、その程度だ。

 簡単なことだ。


「じゃあ、始めるよ」

 スライムが言うと我々は前に進む。

 前には警備兵の詰め所。

 その前の衛兵がこっちに近づいてくる。


「なんだお前たちは!

 芸人の一座のものだな。

 こっちに来ちゃいかん」

 衛兵は俺に向かってくる。

 その衛兵を拳で軽く払いのける。

 衛兵は吹っ飛ぶ。

 そのまま、グシャって音。


 え?

 今のやばい音じゃね。

 そっちを見ると、なんか首がいけない方向を向いてるし。

 衛兵だよな。

 鍛えてるんだよな。

 それが、ちょっと払いのけただけで、まあ、いまのが弱すぎだったんだよね。

 気持ちを切り替えよう。


「なんだ、お前たちは。

 賊だ!

 芸人に身をかくして王を倒しに来たんだ。

 みんな出あえ。王を守れ!」

 大きな声をあげる横の兵士。

 そいつも黙らせるために殴る。

 グチャ。

 あれ、だめな音。

 人間ってこんなに脆かったっけ?


「いーけないんだ。いけないんだ。

 殺したらいけないんだ」

 スライムが我を指さして歌う。


 だから、ちょっとしたミスじゃないか。

 わかった。

 グーパン禁止。これでいいだろ。

 我は握った拳を開くのだった。

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