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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
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白銀美桜07

 リハーサルも終わって、あとは本番。

 わたしたちは小休止する。

 あとはスタンバイをして、舞台の上でひれ伏して待つらしい、

 いつもは、観客が先に会場に入って、そのあとでわたしたちが登場するんだけど、今日は逆。

 それと舞台もいつもと違って、観客席より下にある。

 あくまで、舞台の上のものなど下々のものということか。

 なんかむかつく。

 さっきリムが怒ってたけど。

 妾は魔王だって。

 一夏と美羽になだめられていた。

 小さい子には、こういうのわかんないんだろうな。

 でも、もし、何か粗相があったら罰せられるんだろう。

 楽団の人たちはすごく緊張している。

 わたしたちにはあんまり実感はない。

 王様って偉いのかどうなのかわからない。

 それよりも今はライブに集中するだけだ。


 客席のほうに動きがある。

 なんか、たくさんの人が客席に入ってくる。

 おつきの人が忙しく動いて、そのあとで偉そうな人が順番に入ってくる。

 その服は後の人の方が豪華なものになる。

 それから後の人のほうが歳をとっている。

 でも、まだ王様じゃないんだろう。


「王のおなりだ。

 頭が高い、ひれ伏せ」

 軍服の男がこっちにきて、指示する。

 まあ、郷に入っては郷に従えだ。

 向こうの世界でも政治家とか偉い人の前ではかしこまっていた。

 それと同じだ。

 形式だけのことと割り切ろう。

 なんか、リムは我慢ならないみたいだけど。

 一夏になだめられている。


 わたしたちが膝をついて頭を下げると、ついにラスボスが入場してくる。

 たくさんの騎士に守られた中年デブだ。

 アンディ15世とか言ったっけ。

 中央の大きな椅子に腰かける。

 

「頭をあげよ。

 そして、王におまえたちの芸を披露せよ」

 また偉そうな軍服の人。

 前説としては最悪。

 そんなのでは、会場が温まらないよ。

 わたしたちもやりにくい。


「それでは、わたしたちのライブを始めさせていただきます」

 美羽はおちついている。

 一礼して、わたしたちに目で合図をする。

 それでイントロが流れる。

 いい音の響き。

 やっぱ詩織の仕事に妥協はない。

 わたしたちはその音楽に合わせてダンスを始めるのだった。

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