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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
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白銀美桜06

 馬車を降りて王宮の中を歩く。

 なんか豪華な空間が広がる。

 石造りの白い建物、庭とかもちゃんと手入れされている。

 まるでテーマパークのように整えられた空間。

 街の公演とは全然違う。

 それだけに、相当のお金が費やされているんだろう。

 それなら、もっと市民に分けてあげればいいのに。

 元の世界と比べても、市民の生活レベルは高くない。

 わたしたちのライブも誰でも来れるのではない。

 一部裕福な市民が中心だ。

 中産階級以上の人しかライブに来るような余裕はない。

 元の世界くらいには誰でもライブに来れるようになればいいな。

 機会があれば、王様に話をするのもいいのかも。


 王宮の中の劇場に入る。

 もうスタッフの人たちが準備に入ってくれている。

 足首まで埋まりそうな絨毯に豪華な椅子。

 席数も十分な余裕をもって作られている。

 まさに王様の劇場だ。

 ただ、この元の世界でいえば中世くらいの科学力なので、スピーカーみたいなものはない。

 建物自体を反響させることで音響を作り出している。

 その技術はすごいんだけど、やっぱわたしたちのライブには詩織の作ったスピーカーシステムが必要だ。

 BOSEのスピーカーのように小さくても大迫力の音がだせる。

 魔法力を使って元の世界の音響を再現しているのっだ。

 詩織のチームが最適の音を試す。

 スピーカーの位置とかを動かしてテスト音を流している。

 こういうのはわたしにはわかんない。

 だから、詩織たちは天才だと思う。


 わたしたちは舞台に立って、感覚を確かめる。

 舞台の広さでダンスも変わってくる。

 だいたいの動きをしてみて広さを身体でかんじる。

 いつものベルナ劇場よりだいぶ広いみたいだ。

 でも、あんまり真ん中でまとまらないで、舞台の隅まで使うようにしないと。

 そういう空間感覚は佐那と一夏が考える。

 なんかふたりでいろいろ話し合ってる。

 今はそれにリムが加わっている。

 佐那たちがいうとおりにリムが動いてみる。

 それをチェックして、ひとりひとりの距離をつかんでいく。


 あと、詩織の準備ができたみたいなので、わたしは歌のチェックをする。

 いろいろな歌を歌ってみて、音響を確かめる。

 だいたい、これで決まったみたいだ。

 あと、楽団の人もリハーサルを始める。

 舞台の前に楽団の人が位置取る。

 今回は生演奏でやってくれるみたい。

 詩織がエレキギターやベース、キーボードみたいなのを作ったのをもう弾きこなしている。

 やっぱ、音楽家の人ってすごい。


 最高のスタッフと最高のメンバーで舞台のリハーサルは進んでいくのだった。

 

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