表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/15

2.ミトスの真の力。

夕方、って言ってたのに爆睡してた件。








「ボクを、殺すだって……!?」

「あぁ、そうだ。言っておくが、私は本気だぞ?」




 アクシスさんは腰元の剣を引き抜き、真っすぐにこちらを見据えて言う。

 まるで想定していなかった言葉にボクは声を震えさせるが、それはどうやらリキッドも同じだったらしい。彼は一歩前に出て、こう訴えた。



「待ってくださいリーダー! なにかの冗談でしょう!?」



 しかしアクシスさんは、いたって平静に応えるのだ。



「静かにしろ、リキッド。お前は私が嘘を嫌うこと、知っているはずだぞ」

「ですが……!」



 淡々とした口調。

 そこからは、何も読み取ることができない。

 ただ分かったのは、彼女が本気でボクの命を奪おうとしている、ということ。その事実に直面して、頬に冷たい汗が伝っていった。

 いまから逃げ出そうにも、きっと遅い。

 アクシスさんの剣技はリキッドのそれよりも圧倒的に速く、強いのだから。



「下がっていろ、リキッド。用があるのは、ミトスだけだ」



 そして、リキッドもリーダーの言葉の前には身動きが取れない。

 だとすればもう、ボクに残された選択は一つしかなくて――。



「どうやら、覚悟は決まったらしいな」

「………………っ!」



 立ち向かうしかない。

 願わくは、昨日見た『あの光景が正しい』ことを祈るだけ。

 ボクは身構えて、震える脚に力を込めて、ただただ真っすぐに強大な力を持つ相手を見つめた。すると次の瞬間、アクシスさんは一足飛びに間合いを詰めてきて――。




「ぐ、うぅ……!?」




 ボクの胴に目がけて、思い切り剣を薙いだ。

 とっさに回避動作をするが、完全に躱すことはできない。それでもいくらかの軽減になったのか、どうにか吹き飛ばされるだけにとどまった。

 だけども、それが限界。

 強か打ち付けた箇所は酷く痛んでいる。

 そして何よりも、一撃を受けた位置の骨にはヒビが入っているだろう。



「かは……!」



 瞬間的に呼吸ができず。

 ボクは、ただただその場にうずくまった。

 するとそんなこちらに、アクシスさんは剣を収めながら言う。






「やはり、キミには『視えて』いたのだな」――と。





 額から脂汗をかきながら、ボクはその言葉の真意を読み取ろうとする。

 そして彼女の意図を分かりかねていたのは、リキッドも同じだ。彼はアクシスさんから敵意が消えたのを確認したらしく、こう口を挟むのだった。



「リーダー……いったい、どういうことですか?」



 その問いかけに応えるより先。

 彼女は床に倒れたボクのもとへと歩み寄り、手を差し出してきた。そして、



「先ほどの非礼、深く詫びよう。私は生涯で初めて嘘をついた」



 こちらを助け起こし、そう口にする。

 痛みを覚えつつも呆気に取られていると、彼女はしばし考え込む。その後、




「え、あの……!?」

「なるほど。鉄の板を仕込むことで、私の一撃を軽減させたか」





 ボクの胴に触れ、そこにある鉄板を確かめるのだった。

 そして、アクシスさんは改めてボクを見る。




 その赤い瞳に映ったのは、困惑の色を隠せないボクの表情。

 そこへ彼女は、追い打ちをかけるように言うのだ。




「キミの持つ力は【鑑定】ではない」





 今までの常識を否定して。





「キミの真の力の名は【未来視】だろう」――と。





 ボクは彼女のそれに、しばし眉をひそめるしかできなかった……。




 


今日はあと1話投げるかどうか、って感じです。





面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!




もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより評価など。

創作の励みとなります!


応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ