表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/2

猫を神聖視する南方の神話

 猫を神聖視する神話と言えば、まず代表なのが、とあるカクヨムの小説にも描かれたエジプトの話ですね。


 猫を神聖な生き物として崇める、エジプト人は戦争にて、対立するペルシア軍に負けました。


 その理由は。


 余りにも、猫を神聖視しすぎたエジプト人の弱点が、猫だと分かったペルシア人は、その弱点である猫を人質に取る作戦を考えました。


 こうして、ペルシア軍兵士の盾に縛り付けられた猫を攻撃できない、エジプト人は直ぐに降伏してしまったのです。


 この話からも分かる通り、エジプト人は猫を神聖視していました。


 ライオンの体に、人の頭を持つスフィンクスを見れば、それが分かりますね。


 猫の女神バステト等も、非常に有名ですね。



 さて、古代エジプトの人々ですが、彼等が猫を崇める事になった理由ですが。


 始めは、ヒョウ等を古代の王様や貴族が、ペットとして飼い慣らしていました。


 しかし、ヒョウは体が大きく、じゃれている内に、飼い主に凄まじい引っ掻き傷が・・・。


 と言った訳で、山猫をペットにした訳です。


 他に、倉庫にしまって置いた穀物を、鼠が食べてしまうので、その鼠を食べる猫は古代の人々に可愛がられたのは有名な話ですね。



 さて、北方では狼を神聖な生き物として崇めたと、前回解説しました。


 ドイツのアドルフ・ヒトラーは、名前にも狼と入っていますし、狼の(ヴォルフス・シャンツェ)と言われる山荘を有していました。


 南方にも、猫を可愛がった事で、有名な人物が居ます。


 それは、イスラム教の開祖ムハンマドです。


 彼は宗教家だけでなく、軍人や政治家としても優れた人物でした。


 そんな彼が猫を可愛がった理由。


 それは、古代の王様や貴族と同様に、当時の中東でも猫を買うのは、貴族のステータスだったのかも知れませんね。


 ですから、イスラム教の経典であるコーランには猫を可愛がるべしと書かれたのです。



 このようにして、古代エジプト~~中東イスラム教と、神聖視された猫ですが。


 それは、インドでも同じでした。


 インドでは、ナラシンハと言われるライオン頭の神様が居ます。


 アスラ神族ヒラニヤカシプは、苦行の末に、神・人・獣のどれにも倒されない肉体を手に入れました。


 そんな彼を倒すために、ヴィシュヌ神が、ライオン頭に人の体を持つナラシンハとして現れて、彼を倒したそうです。


 また、インドではドゥルガーと呼ばれる戦いの神姫が居て、この神様は虎・ライオンのどちらかに乗っているそうです。



 さて、次は中国&日本です。


 この東アジアの二国には、干支が有りますね。


 干支には、猫が居ませんね。


 ベトナムの干支には、含まれるそうですが。


 その理由は。


 お釈迦様が元日の朝に私の元に一番早く来たものから順に、十二番目までの動物を一年交代でその年の守り神にするというおふれを出しました。


 しかし、鼠に騙された猫は、先を越されたので、干支に入れなかったと言われてます。


 他にも、通説では当時の中国には猫が一般民衆に広まっていなかったので、干支に取り入られなかったと言う話も。


 因みに、私は親戚を代表して、虎が出ているので、猫は出なくとも問題はないと思って居ますが。


 虎は、猫科動物ですし。


 他に中国では、窮奇(きゅうき)と言われる魔物が居ます。


 この魔物は、虎に翼の生えた体で、人間を頭から食べてしまうそうです。


 この伝説の元か、分からないですが、羽根の生えた猫は実在します。


 翼猫・天使猫と言われる、これ等の正体は、猫皮膚無力症と言う病気でしたから、窮奇の正体もこの病気だった虎かも知れないですね。



 また、南方ではないですが、アイルランドには、猫の国と猫の妖精の話が有りますね。


 ケット・シーと呼ばれる猫の妖精です。


 日本では、猫の妖怪や神様。


 五徳猫。

 猫又。

 猫娘。

 化け猫。

 化猫遊女。

 招き猫。


 ~~等々が有りますね。


 うん、凄い多いな。


 日本の東北マタギの話だったかな。


 化け物が出るとの山に入った、マタギが飼い猫を連れて山小屋に籠り、鍋料理を食べて、夜に寝てしまうと、外から妙な物音がします。


 戸を少し開いて、外を見ると、化け物が居ました。


 真っ黒い体に、黄色い目がギラついた、そいつは銃弾を撃っても死にません。


 しかし、全弾を撃った後、胸に隠していた一発を銃に込めて撃つと、化け物は死にました。


 化け物の正体は、飼っていた猫でした。


 長年を生きた猫は、妖怪と化すとの話があり、この飼い猫も妖怪となり悪事を働いたのです。


 銃弾が聞かなかったのは、鍋を体に被せていたからです。



 後、鍋島藩の化け物騒動は、作り話だそうです。


 まあ、化け猫だけではなく、縁起のよい招き猫とかも日本には有りますね。


 日本・沖縄の神様。


 狛犬&シーサーは、エジプトや中国から古代オリエントのライオンが伝わった物だそうです。



 さて、そんな猫ですが、猫科動物の戦士と言えば、色々ありますね。



 前回、紹介した、虎の毛皮を被ったベルセルク。

 アステカ、ジャガーの戦士。


 等が有名ですね。


 また、人虎と言って、インド~~中国~~インドネシア等でも、狼男の伝説と同様に話が伝わっています。


 上記、アジアの話以外にも。


 ヨーロッパ・ロシア・北アメリカ・南アメリカ~~等と言った国でも、話は有ります。



 今回で、話は終わりです。


 また、今度も暇が有れば、神話を話そうかと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ