二人目~
「おいおま
「…
「気を
さあ、戻るかの。今のは何かとな?スキップじゃよ。話を飛ばされたんじゃ。早く先へ進みたいから、主人公が話を飛ばして早く次の展開へ進もうとしておるんじゃよ。そんなせっかち者には、村へ戻らずにロード画面を長くして、焦らしてやろうかと思うもんじゃ。たまにしか、やらんがの。
「おや、目を
これで何人目じゃ?いちいち数えとらんが、大抵の主人公はみんなこんな風に話をスキップじゃよ。わしの話は、なにも情報が無いからの。聞いても聞かなくても同じじゃ。だからみんな、スキップじゃ。スキップして、どこかへ走って行きおる。スキップ、スキップ、ランランランじゃ。話さなくて楽で良いものの、話すか話さないか自分で決めたいもんじゃ。しかし、それを決めるのは主人公じゃからの。聞くも聞かんも、主人公次第じゃ。
しかしさっきも言ったように、スキップ主人公はまだ楽なもんじゃ。こういう物語の流れを、知っておるんじゃろう。ちらほらとそのまま村から出て行って、魔物と遭遇して瀕死で戻って来る者もおるがの。それはそれで、愛嬌じゃ。さあ、また散歩に出ようかの。主人公が、寝て待っておる。