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怪力王女と病弱王子  作者: ゴロタ
9/15

僕が覇道をなす日も近いな…多分。

誤字脱字注意。

「王…子…きて……さい……」


うーん……うるさいのだ。誰かが僕の眠りを妨げて来る。


「王子…起きて…下さい…ませ」


ユサユサ…ユサユサ…。身体を揺らしてまで、僕を覚醒させたいのだろうか?普段は自然に目覚めるまで、寝かせてくれるのに…。

僕が普段と違う事に気付き、目を開けるとそこには、ニコニコ微笑んでいるレレーが僕を優しく揺さぶって居た。


外の薄暗い様子から、まだ日の出もまだの様である。


「こんな朝早くから、何の様なのだ?レレーよ?」


「おはよう御座います、王子。本日は魔法学園の入学式で御座います。お早めのお支度をする様にと、王様より承っておりますので…」


はっ!そうであったな!今日は楽しみにしていた魔法学園の入学式であったなっ!

そして、僕の公式な場所での初御披露目となっておるのだ!楽しみだな。

僕は魔力過多で病弱だった為、1度も臣下の者や、国民に素顔を見せた事が無い。その為、今回の魔法学園の新入生代表での挨拶が、初めて皆の前で話す公式な場所である。


魔法学園には、国中の優秀な子供が集まって、専門的に自分の与えられた魔法を、更に効率よく使用できる様にするのだ。

使える魔法は殆どが、生まれた血統で決まってしまう為、平民が入学するには試験が必須である。


稀に平民出身の攻撃魔法の使い手などが、出てくる為である。(あれだ、あれ……やんごとなき貴族のお手付きで産まれてしまったりする、あれだ)


今年も何人か居るそうだが、優秀ならば平民であったとしても、僕は全然構わない。

僕が王になったら、優秀な者をバシバシ雇いたいものだ。現在は血統に重んじられた雇用採用しか、しておらん。血統が良くても、阿呆では困るのだ。

力ある者が阿呆だと、力無き者は迫害されて行く一方だからな。

僕だって国民に食べさせて貰って居るのだから、その気持ちに報いる政策が必要だと、考えているのだぞ?一応。


その為に、学園に入ったらまず地盤固めだ。貴族以外の聖職者や、平民でも頭が回り使える者などを、集める予定だ。僕が覇道をなす日も近いなっ!フッフッフッ………多分。


「王子…。流石にもう起きられませんと、遅刻致してしまいますよ……」


「わっ…分かっておる。少し本日の代表挨拶のイメージトレーニングをだな……」


「私めも、分かって居りますよ?王子が大勢の人の前でご挨拶をなさるのは、初めてで御座いますもの…緊張なされて居ても、不思議では御座いませんもの……」


ん?そう言われれば…初めてだな。大勢の前で話すのは。緊張…は、特には無いな。僕の思うことを述べれば良いのであろう?簡単だ。


「大丈夫だ。レレーよ、さあ父上と母上にご挨拶に参ろうではないかっ!」


僕はベッドから起き上がり、意気揚々と両親が待って下さっている食堂に向かおうとしたのだが、レレーのストップが掛かる。


「王子…お待ちください、そちらはバルコニーへの扉で御座います……」


僕は今後勝手に歩かず、レレーの先導で歩く事を約束させられたのであった。

言っておくが、方向音痴では無い。決して………。








この王子が言う覇道……。最後で分かる様に、すでに行き先の見通し悪そうですね。

方向音痴って……覇道の道も分からなくなりそうですね?プッ。

それに覇道って……八歳にして既に厨二病臭さが……。この後、左手の封印されし悪魔が~とか、俺の左目の獣が血に餓えておるわ~とか、言い出すのかね?いや、言わせんけど。


他のやつより、更新遅れて申し訳ないです。気長に待てる人に読んで頂けたら幸いです。


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