表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪力王女と病弱王子  作者: ゴロタ
7/15

ルンルン気分でゴー♪

誤字脱字への溜め息準備オーケーですか?それでは、どぞ!

シシーが引き起こした、この場の重い空気を一掃すべく、私はゼフに少し大袈裟に話掛ける。


「ね…ねぇ、ゼフ?お腹空いてない?うちの料理長が作る料理は絶品だよ?」


この重苦しい空気を、払拭したい一念でそう言って見ると、ゼフ本人が返事をする前に、ゼフのお腹が先に返事をした。



グウギュルル~。



「「…………………………………………」」



お互いに無言でうなずき合うと、屋敷の中に入ったのでした。

屋敷の厨房へ向かって歩いて居ると、家令のジョルジオが前方から歩いてきます。


「お嬢様……こちらのお方が、シシーの言っていた冒険者の方でしょうか?」


「うん!そうだよ?そして、私の武術の師匠になる予定だよ?」


つい、浮かれていてまだ本人にも伝えて居ない事を、さらりと言ってしまった。


「はあっ?武術の師匠?俺は聞いてないぞ?」


「そりゃ、そうでしょ?今初めて言ったんだもの!言う前から感ずかれていたんじゃ、獲物を逃してしまうでしょ?」


「ちょっと待て!獲物って、まさか俺じゃ無いよな?」


「ゼフよ…。今の会話で、貴方以外に居たらビックリでしょ?常識的に考えてみなさいよ?」


「…………………ん!?そか、俺しか居ないな…………って、そうじゃねえよっ!危うく納得させられる所だったぜ!」


チッ。そのままなし崩し的に、丸め込まれてしまえば楽だったのに………。

交渉は面倒くさいなので、脅すか?それとも、恫喝でもすべき?

私が悪い事を考えて居ると、ジョルジオがゼフにこう言った。


「お嬢様がここまで仰っていらっしゃるのです。当家でご教授代や、衣食住などすべてお支払致しましょう?それでいかがでしょうか?」


「えっ?いや、俺は…休暇を過ごす為に来たのであって……その……」


「無理でしたら、良いのですよ?ただし……この屋敷からは、この先出られなくなるやも知れませんが…………」


「やっ…やらせて頂きますっ!」


ジョルジオッ!ナイスアシスト!!私はジョルジオにサムズアップしました。

ジョルジオは、微笑むと静かに一礼をして去って行きました。


「お…おいおい…あの御仁は?物凄い殺気だったぞ?しかも去り際のあの足運び……ただ者じゃ無いよな?」


ふーん。ジョルジオの足運びに気づくとは、ゼフも中々やるもんだね?


「今でこそこの屋敷で、家令何てやっているけど昔は、凄腕の暗殺者だったのよ?格好いいでしょ?」


「格好いいかは、別にして……かなりの実力者だ。俺なんかより、数段強いぞ?あの人を師匠にすれば良いんじゃないか?」


「うーん……強さで言うと、ジョルジオの方がゼフより上なんだけど……私が習いたいのは暗殺術じゃなくて、武術なのよね~?」


残念無念なのだよ。暗殺術以外の技術は学びましたが。罠の仕掛け方や、逆に解除の仕方…その他にも食べられる野草や誘拐された時の、関節のはず仕方など、色々と教わりました。

こんな平和な田舎では、殆ど役に立ってませんけど?(寧ろ獣避けの罠に人が引っ掛かってしまうし)

まあ、サトゥーさん以外は一度も引っ掛かった事は無いけれども。



ゼフは物凄く大きな溜め息を吐くと、観念したらしく「飯を食ったら指南してやるよ……」と、肩を落としながら呟いた。



私はその言葉にやる気を皆切らせながら、食堂までの道のりをルンルン気分で歩いて行ったのであった。










更新が遅くなって、ご免なさい…。多分これからも、こんな感じです。

ルナはもう、改名すべきでしょうか?ジャイ○ンと……。純粋にワガママに、進化しております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ