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怪力王女と病弱王子  作者: ゴロタ
3/15

恐い…恐すぎる…。

誤字脱字はスルーディングで。お願い致します。

気絶男を介抱するという名目の元、引き摺りながら小川へと向かっていると、私の友達のアイラに出くわした。


アイラはこの村の食堂兼宿屋の看板娘なの。アイラは私が男を引き摺って居るのを見て、ポツリと一言こう言った。


「あんた…遂に殺ったの?で、ソイツを何処に棄てる気なの?村の中は止めてよ?」


もしもし…アイラさん?この人死んでません。そもそも殺ってません。そして何故、遂にと言った?前科など………無い……よ?


「ちょっと…死んで無いよ…それに遂に殺ったって何?失敬なっ!!」


「いや、だって…この間サトゥーさんの首に縄をくくり着けて引き摺って居たじゃない?危うくサトゥーさんは天に召されてしまう所だったのよ?」


うっ…それは…痛いところを突いて来るわね…流石アイラ!!


「あれは…そう、不幸な事故だったの。」


私が獣用の罠を仕掛けたら、ウッカリサトゥーさんが引っ掛かってしまったのだ。

サトゥーさんが死んだと思い込んだ私は、泣きながら助けを求めて村中を走り回った……但し…サトゥーさんを引き摺りながら……。


多分その時の事を彷彿とさせたのだろう。

再び人を引き摺っていた為に…。


「奇跡的にサトゥーさんは助かったのよ?あんたはもう少し周りに気をつけて、行動しなさいよ」


ええっ?今回ばかりは濡れ衣だよ?と思い、


「今回ばかりは違うよっ!だってイキナリ倒れたんだよ?これは純然たる人助けだよ!」


はぁ……アイラの口からため息が聞こえる。


「私は何故ここに居ると思う?」


「?……偶然…だよ…ね?」


私はキョトンと首を傾げて、アイラを見る。

アイラはアチャ~っという顔をして、額を押さえて居る。


「私がここに来たのは、サトゥーさんから聞いたからよ……。」


「サトゥーさんに聞いたからって……何を?」


「あんたが後ろに居たその男の人を、腕を振りながら倒した事を…よ」


「ありゃっ?そうだったの?私の振った腕に当たってたの?全然気づかなかった…。最初から教えてくれれば良いのに~」


「いや、自分が倒したのに気づかなかったとは、普通思わないじゃない?だから証拠隠滅の為に倒した男の人をどうするのか、確認したかったから…。」


えっ?その言葉で思い出す最初のセリフの中に、不適切な言葉が無かった?

棄てる気なの?と、村の中は止めてよ?の二つだ。

も…もっしも~し。アイラ…さん?棄てませんし…村の中じゃ無ければ、棄てても良し!みたいな感じじゃなかった?


うぎゃっ!私より数段恐いのだけど?


私がガクブル震えて居ると、丁度男の人が目を覚ました。


「い…いててて…っと…はあっ?今…どんな状況…だ?」


そうですね…私に襟首を掴まれて、引き摺られていた格好のままでしたね…。

アイラに捕まらなければ、今頃小川で介抱して居たでしょう。


私はこの状況を乗り切る打開策が無いから、その場の流れに身を任せる事にしたのであった。










基本的にルナマリアは純粋です。

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