プロローグ
ひゃっはー。性懲りも無く、新連載だ。
その国は精霊に守護されており、国民は息をするのと同じ位、自然に魔法を使える。
その国の名は…トリニティカルブルーム聖王国といい、自然が豊かな平和な王国である。
そして現在、国全体で王子の八歳の誕生日を、お祝いしている。
実は王子には、双子の姉がおり、現在は国民に隠され、秘密りに育てられている。
姉の名はルナマリアといって、元気な赤ん坊だったのだが、
弟のサンディゼルは病弱な赤ん坊であった。
そして姉弟はどちらも普通に産まれては来なかったのである。
ルナマリアは自国民が必ず持っている魔力が無く、かわりにとても力が強かった。赤ん坊なのに、木製のベビーベッドの柵をへし折ってしまうほどであった。
サンディゼルはルナマリアとは、逆に魔力過多であった。泣くだけで窓ガラスにヒビが入ってしまうほどだ。そして、身体が弱かった。
王は苦渋の選択をした。サンディゼルは、世継ぎでありまた病弱であった為、城で育てることに。
ルナマリアは魔力を持っていないことから、城に居ると余計な争いの火種になったり、命の危険すらあった為、王都より遠い離宮にて育てることを決定した。
王妃は流石に、ルナマリアを遠くで育てるのは反対したのだが、城で育てるのはルナマリアの命が危ないと諭されて、泣く泣く諦めたのである。
この後、国民に向けて発表があった。
王子が産まれた…と。
ひゃっふー。ヤっちまったな……的なノリです。ご免なさい……。