表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女の独り言  作者: Spark
22/22

第22話 グダグダな結末とはこのことね

 い、イライラする!

カラル様ったら、さっきダンスを踊った仲なのに、わたくしに視線を合わせてくださらない!シャイなの?ねぇシャイなの?さっきのあのダンスはなんだったの?

聞くに聞けないわ!最悪の展開よ!

あっこっち見た・・・って私の後ろにあるキャビアを見てんのかよ!キャビアはもういいわよ!


何メリリ?お兄様は戦争で忙しくて、女性とあまり話したことがない?ああそうなの?それに加えてマリーのような美しい人を見たのは初めてだと思うから?

勝手な思い込みするなってセバスチャン!あんた帰れって言ったじゃないのよ!?消え去りなさい!

痛い!アイツ去り際にボディブローかまして行きやがったわ。後で覚えておきなさいよね。


あっカラル様。クァイル?クァイルがどうかなさいましたの?

先ほどわたくしがお姉様の元へ行ったとき現れて、マリーではなく私と結婚してくださいと言われた?何を考えているのかしらあの女。

断ったら後が恐いですと脅された?アイツ、パシカル様と同じ手を使って・・・許せないわ。

カラル様、わたくしにお任せ願います。クァイルとはいい意味でライヴァル同士なんですの。クァイルはきっとわたくしの幸せを妬んでそんなことを言っているのだと思われますわ。少々こちらでお待ちください。


あっクァイル。ちょっといい?あなた、カラル様を脅していらっしゃるようね。そんなことでは一生独り身の人生を歩むわよ。

あなたにそんなことを言われたくない?何ソレ?わたくしは誠意で言っているのよ?いらないお世話?あなた、守護霊交代でもしたの?第一話と性格が全く違うじゃない。

第一話ってなにって、こちらの話だから気になさらないで。


話は戻るけれど、わたくしとカラル様はペリーゼ家を恐れないわ!たとえあなたが自分のお父様にランラン家とパラリ家を滅ぼして!なんて言っても、わたくしは一歩も譲らなくてよ!せっかく手にしそうな幸せをあなたに壊されてたまるものですか!


そのあなたの睨んだ目、猛獣よ。もはや人間のものではなくてよ。


あらファイティングポーズをとっているけれど、何のマネかしら?

今ここであの時できなかった武闘大会をしましょう?何をおっしゃって?ここは仮面舞踏会の場ですわよ?乱闘騒ぎなど、わたくしには似合わなくてよ。


イタッ!ちょっと待ちなさいよね!まだ話している最中でしょ?

待っていたら日が暮れる?もうとっくに日なんて落ちているわよ!かかってこい?だから聞いていなかったの?わたくしはあなたと戦う為にここへ来たのではなくてよ?


おりゃぁぁ!顎先を殴ったら脳しんとうを起こすの、ご存じでして?わたくしは力より技タイプなの、侮らないで。

セバスチャン、あなたどれほど言ったら理解するの?わたくしは帰ってと告げているはずよ。止めを刺さないのですかって、私何者?


いいのよ、クァイルも目が覚めたら自分の過ちに気がつくでしょう。セバスチャン、彼女を医務室へ運んで差し上げて。

重くて動かない?あんたそれでも男?男なら片手でひょいと持ち上げてごらんなさいよ?お前がやればいいだろうって、あんたに止めを刺したいわ。


あっカラル様、障害は全て取り除きましたわ。ご安心くださいませ。

え?お強いのですねって見てらしたのですか?まぁ恥ずかしい。僕は強い女性が好きです?一緒に戦争へ行きましょう?ええ是非!

・・・ってなんで私戦争に駆り出されるの?妃は王の身を案じつつお城で待っているのが定義というものでは?あっそうか、あなたのお父様は少し変わった方でいらっしゃるのよね、納得できるわ。


あっお姉様!お体の具合はもうよろしいのですか?ってさっきまでクァイルをどん底へ突き落とそう作戦をしていたじゃないって、何をおっしゃっているのかわからないわ。

ああそうだ、ちょうどいいわ。カラル様、こちら、わたくしの姉のガラファント・メロロリンリ・ランランですわ。姉妹揃って美しい?それは誉め言葉と思ってよいのね?



あんた達結婚するのって、ちょっと王子の前でそんな汚らしい言葉を使わないでくださいませんこと?庶民と付き合っていたからこっちの方がしっくりくる?ちょ、それ禁句!言わないで!なんでっていいから口を閉じて!チャックして!


か、カラル様、あちらでご一緒にキャビアを食べませんこと?いいですねって、それでは参りましょう。え?お姉様のことでしたら気になさらないでください。お姉様も生涯を添い遂げる相手とフォアグラを食べますから。



ああわたくしはもうパラリ家の一員なのね。嬉しいわ。これでセバスチャンともオサラバできるし、言うことなしよ。


ってなにセバスチャン!もう、気安く声を掛けないでよね!もうクライマックスも終わりを迎えるところなのよ?あなたがいたら終わるものも終わらないわよ!


メイド?メイドが何よ?ランラン家のメイドが入り口で王女を待っている?どうして?私なにか忘れ物でもしたかしら?

とても怒り狂っているから気をつけてください?あんた何かしたの?あっ何よそのニヤけ顔は。気持ち悪い。

王女に言われたら終わりだ?あんたも脳しんとうを起こさせてやろうか?


カラル様、ちょっとごめんください、うちのメイドが来ているらしくて。それではキャビアを食べて待っています?ええすみません。




 あんた私に明太子を吐きかけて、しかもドレスを全て池に落としたメイドじゃない。何をしに来たのよ、似合わないドレスなんて着て。

いったぁぁ!ローキックがもろに入ったわ!何よ!とんだご挨拶ね!?


連れて行くと言ったのになぜ置いて行った?はぁ?何を・・・あっ確かに言ったわ、連れて行くって。ずっとドレスを着て待っていたのに非道い?あなたねぇ、人のドレスを池に投げ入れた方に言われたくないわよ。それにあなたを連れて来たら何が起こるかわからないでしょう?またキャビアを誰かの顔に吐きかけられた日には、ランラン家の評価も下がる一方よ。メイドの指導もできないって。


だからって置いてくなんてあり得ない?そういえば、あなたどうやってここまで?走って来た?ドレスを着たまま?は、恥ずかしい!あんた、ここに来るまで誰かに会わなかったでしょうね?

山賊に会った?お金はないって言ったら殴られそうになったから倒した?だからそのドレス所々に血がついているのね。ってドレス姿で戦うなよ!汗で化粧も全て落ちてしまったからなんとかしてくださいって、あなたまさかその血痕つきのドレスでこの舞踏会に出席するおつもり?それだけは止めてちょうだい!それじゃあ王女のドレスを貸せ?冗談にもほどがあるわよ!


セバスチャン!ちょっとあんた、このメイドを連れて先に帰って。二人ともいられたら困るから。

自分達を厄介者にするな?厄介者だろうが!それは王女でしょうって、自分達を棚に上げてものを言うんじゃないわ!


カラル様?どうなさったのですか?大声が聞こえたから来てみた?あららそれは。メイドさん怪我をしているじゃないですかって、ち、違うんですの!それは山賊の・・・・ああもうなんて言い訳をしたらいいの?


お姉様?何?今忙しいから後で!後で聞くから!

ルンルン様が久しぶりのフォアグラを夢中で食べてて具合が悪くなった?そんなもん冷凍キャビアを食べさせたら治るわよ!


痛い!何よメイドの分際で私に手を上げるとは何事?足を上げた?バカにするんじゃないわよ!セバスチャン!早くこのメイドを連れて・・・。

どこに行ったあの白ヒゲ男!ちょっと、キャビアを手掴みで食べ・・・投げるんじゃない!しかもこれ冷凍、痛い痛い!


メリリ!あなたまでどうしたの?パシカル様がクァイルと目が合って失神した?もう知らないわよ!ってクァイルさっきまで脳しんとう起こしていたハズじゃ!?どんだけ回復早いのよ。


カラル様!もう全て面倒くさいですわ!私を連れて逃げて!楽しそうですねって全然楽しくなんてありませんことよ!のほほんとキャビアを食べている場合ではないですわ!ってなぜあなた様まで手掴みで食べていらっしゃるの?!わたくしの未来の旦那様がそんなはしたない事を!

旦那様にはならないって?!そんな・・・!




ってセバスチャン!お前がなんで言うんだよ!?



最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!推理物を書かせてもらっていたのですが、段々とこの話が頭を駆けめぐり、書かせていただいた次第であります!本当にこの作品に付き合っていただいてありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ