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王女の独り言  作者: Spark
21/22

第21話 作戦不可能なの?

どこに消えたのあの女!まさか、殺気に気がついたの?



あっいた。いたいた。あそこで一人悲しくフォアグラをフォークで刺しているわ。

って食べないで何やってるのよアイツ。ただフォアグラにグサグサとフォークを突き刺しているわ。怖いの一言よ。


ほらセバスチャン!あんたが特攻隊長なのよ!お行き!


ちょっどこに向かって・・・それメリリ!その人ここの王女だから!同じドレス着てるけど違うから!っていうかあんたわかっててやってんじゃないの?!


ごめんなさいメリリ!うちの執事が大変失礼な事を!

気になさならないでください?お陰で持病の腰痛が治りました?訳わかんないわよ!


セバスチャン気を取り直して!ってなんで私励ましてんのよ!



やめましょう?なぜですかルンルン様?



後が恐い?・・・・それは一理あるわね。



セバスチャン!ストップ!中止!キャンセル!ちょっと止まれ〜!



羽交い締めにしてるわね。仕方ないわ、ここで傍観していましょう。きっとセバスチャンもルンルン様がキャビアを持って来ないのを不思議に思ってやめるでしょう。

さぁ、私達は仮面舞踏会の続きを楽しみましょうか。


イタッ!

セバスチャン!あんた王女にドロップキックを喰らわすとはどういう了見よ!?

いたたたた!ギブギブ!アキレス腱固めすんな!ってか全部クァイルにやるハズでしょうが!なんで私にしてるのよ!?


キャビアを持って来ないから?それならばルンルン様にやりなさいよ!首が痛いじゃないのよ!あっちに消えなさい!ってその前にもうあんた先にランラン家へ戻っててよ!あっでも馬車は使わないでよ!



いったぁいわねぇ。腹が立つわ。すいませんって、ルンルン様、本当にそう思っていらっしゃるのならば、氷水を持ってらしてくださるかしら?



ありがとうございますってこれ冷凍したキャビア!真空パックにしているので安心です?何が安心なの?!腐りません?氷水!私が要求したのは氷水だから!


お姉様、ちょっとよろしいかしら?ルンルン様なんだけど、良い人だとは思うわ。でもちょっと天然すぎないかしら?お姉様もどちらかといえば天然入っているし。ツッコミがいなければズルズルで話も続かないわよ?話をしなくても心で繋がっているから大丈夫?それはお姉様の勝手な思い込みよ?



もういいわ、勝手にしてらして。私はカラル様の元へ行くから。

カラルって誰?って、メリリのお兄様よ。そしてこのパラリ家のご長男。

言い忘れていたけれど、わたくし彼と結婚を致しますわ。


・・・何そのふざけた顔は。なんで舌をこれでもかってくらいに出しているの?

結婚なんて鼻で笑う?ごめんなさい、意味がわからないわ。


わたくしはこの城の王子、カラル様とご成婚を果たすのよ。そしてランラン家とパラリ家は親戚となるの。あっカラル様が遠くからわたくしを見つめているわ。それではお姉様、ルンルン様、せいぜい舞踏会を楽しんでいらして。

セバスチャン、あんたはお城に戻りなって言ったわよね?



あらメリリ、どうかなさったの?え?パシカル様の具合が悪そう?それは仕方のない事よ。だってクァイルと同じ空気を吸っているんですもの。

これではお父様に会わせられない?なぜよ?お父様は健康な方がお好き?まぁそれはもっともなご意見だけれど。う〜ん、私に任せて!

パシカル様!今がんばればメリリと幸せに暮らせますわよ?今はクァイルの事は忘れて!メリリを!メリリだけを見て差し上げて!


っしゃあ!ってそれ古い元気の入れ方ね。でも今はそんな悠長な事を言っている場合ではないわ。さぁお父様の所へ行きましょう!



なぜマリー様もついて来るのですかって、忘れていたけれど、メリリ。これからは私のことをお義姉様と呼んでくださって結構よ。

冗談にしては笑えない?冗談ではないのだけれど。

なぜってなぜ?あなたのお父様がおっしゃったのよ?カラル様と結婚をしてくれって。


なぜ無言?そしてなぜ地団駄を踏んでいるの?

イタッ!え?なに?何事?


いたたた!抱き締めてくださるのはとても嬉しいけれど、アバラが!あばら骨が折れる!あなたこんなに力持ちだったかしら?


ありがとうございます?どういう事かしら?

カラル様ももう妃を迎えてもおかしくない年齢なのに、毎日戦争戦争ってうるさい?いや、うるさいって・・・。

でもこれで少しは落ち着いてくれるでしょうって?そう?わたくしは別に旦那様が戦争へ行ったとしても平気だけれど。


頬を思い切り殴られた!しかもグーで!メリリあなた何をするのよ?

兄をお願い致します?それはわかったけれど、なぜ殴ったの?

喜びを表現した?それで表現できたの?ただ痛いだけよ?


とにかく早くお兄様の元へ行ってくださいって、ええ行くわ、ありがとう。って一緒に行くのよ。あなたのお父様とカラル様がわたくし達を待っているわ。











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