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王女の独り言  作者: Spark
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第18話 仮面は色々面倒ね

 う〜ん、パシカル様のあの微妙に引きつった顔が少し気になるけれどこの際気にしてはいられないわね。

メリリのお父様はたしかとってもダンディーな方だったからすぐにわかるはずだわ。


・・・ムリよ!仮面をつけていては誰が誰だかわからないじゃない!



メリリ!メリリ!

あぁダメ!みんな仮面をつけていて誰がメリリだかわからないわ!

あっあのドレス!さっきメリリが着ていたドレスだわ!ちょっとメリリ!


クァイル?あなたクァイルなの?メリリのドレスを剥ぎ取って何をしているのよ!

人聞きの悪いことを言わないでって、今あなたが着ているそのドレスはメリリが着ていたはずよ?貸してもらった?あなたドレスを買いに行ったんじゃなかったの?

言われた通りに行ってみたら、ドレスではなくてわら人形が売っていた?

行かなくてよかったわ!とんだ時間の無駄になるところだった!でもわら人形は買ったの?あららそれはそれは・・・私のことは呪わないでちょうだいね!


それよりあなたメリリを見なかった?メリリのお兄さんを捜している?それが何か?だからメリリを見ている暇などない?

その前にあなたWCに行って自分の髪の毛を見てくることね。爆発娘もいいところよ。



 もうクァイルじゃお話にならないわ。イタッ、今私の肩を叩いたのは誰!?

メリリ?お父様に話してくれましたかって、仮面のせいでお父上を捜せないのよ。どこにいらっしゃるかわかる?

あぁあそこ?あの人一倍豪華な仮面をお召しになっている方ね?オーケイわかったわ。ちょっと話してくるから。

パシカル様!ほらあそこ!メリリと同じドレスを着ている爆発頭!あれがクァイルよ!お気をつけて!



 お久しぶりでございますマルロ・ポパット・パラリ様。わたくしランラン家の次女、マリリアント・クォリンガルル・ランランでございます。

自己紹介をしたら仮面舞踏会の意味がないだろうって、今それどころではないのです。


実は今日、王様にお話がございまして。メリリ王女のことでございます。

彼女は既に将来を添い遂げる相手を見つけております。天変地異が起ころうとも、彼女の決意が揺らぐことはないでしょう。


・・・無言で聞いてくれているわね。それとも聞き流しているだけなのかしら?まぁいいわ。


今日、王様が料理好きなお見合い相手を連れて来ていることは存じ上げております。しかし!彼女の思い人であるパシカル様も、料理の修業に打ち込むと申しております。

二人の絆の深さをわかっていただきたく、今日わたくしはここへ参りました。


・・・まだ無言を貫いているわ。仮面をつけているからどんな表情をしているかはわからないけれど、きっと仮面の中は涙の洪水よ。


痛い!手を思い切り握ってきた!痛い痛いですわ王様!この華奢な手がボキボキに折れてしま・・・?


あなたのその熱意に免じて二人のことを許しましょう?って本当ですの?

あぁありがとうございます!それでは今二人を呼んで来ますわ!って手を!手をお離しになって!


え?うちの王子と会ってくれって、突然どうなさったのですか?

これほどまで他人の事を考えている人を見たことがない?あなたはパラリ家の次期王になるカラル・パポット・パラリの妃になってくれ?


うそぉぉぉ!

はい!って言いたいところだけど待って!クァイルが狙っているのはいいとして、お姉様がいるわ。

どうしましょう!?


あぁそうか。お姉様は違う王子と仲良くなればいいのよね、私って頭がいいわ。

今カラルを呼ぶからって、そんないきなり?!それではわたくしはメリリ達を連れて来ますわね。



人生2度とないチャンスよこれは!

王様直々になんて、ありえないことよ!これはメリリ達の所へ行く前にお姉様にご報告をしなければ行けないわね!



ってらぁ!ちょっとお姉様!あんたどうしてキャビアを手掴みで・・・ちょっ走るな!

仮面をしているからってハメを外してはダメよ!こらサンドウィッチを口一杯に頬張るんじゃないわよ!予習したでしょうが!

ダメな事全てやっているじゃないのよ!セバスチャン!セバスチャンはどこお姉様。

馬車の中にいろってあなたが言ったじゃないって、今来いや!今来ないでいつ来るんだよヒゲおやじが!あの男ほんっとうに使えないわ!


いいからお姉様!キャビアなんて毎日浴びるほど食べているでしょう?

産地が違うからこっちの方がおいしい?あんたいつから美食家になったのよ!



うわっセバスチャン?あんたいつの間に?

王女がボケているのが直感でわかったから飛び出してきた?お姉様がボケてんのよ!


ってかあんた仮面をつけて来なさいよ!それ包帯でしょうが!ただグルグル巻きにしてるだけでしょうが!ハロウィンじゃないってのよ!

仮面は王女にあげたから持っていない?・・・返す言葉が見つからないわね。


セバスチャン、あなたお姉様を夜風に当たらせてきて。いいから!少し頭を冷やして差し上げて!王女もご一緒に?わたくしは忙しいのよ!



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