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~1話~ 俺とアイツ
「もっと勉強しないとまた受験落っこちちゃうわよぉ」
母親はいつもこうだ。2回、魔法アカデミーの入試に引っかかったからってグダグダ言いすぎている。
魔法アカデミーの入試時の倍率は15倍。同級生でもぅ合格を決めている奴は一人だけ。そぅあいつだけ…
あいつは向かいに住む優等生。だけど俺は劣等生。あいつの部屋の窓からはまだ光が見えている。
チッ!
あのテストに25年ぶりに一発で受かったという天才少女は俺の幼馴染でもあった。
名前はオーウェン。偏差値75.運動神経抜群。
もぅ何も言うことができないほどの完璧少女である。
ちなみにエドワードの成績はオール2.運動神経0.
そんな正反対なエドらに唯一の共通項があった。
それは、父親がいないということ。
ただそれだけ・・・
アイツの部屋の電気が消えた。
「よしっ!俺も寝るとするか!」
エドはベッドに入った。
二人の家の間に光と闇の入り混じった流れ星が通るのも知らずに…