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好きだよ  作者: みずぅ
6/6

嬉しい誤算とピンチな誤算

大変遅くなりました、すとむみずみです。

それでは、あとがきでお会いしましょう。


 理由はなんだったっけ。

 「暇そうだから」だったっけ。いや、とてつもない量の宿題を出しといてさすがにそれはない。

 「仲が良さそうだから」だったっけ。やば、ちょっと……嬉しいかも。


 いきなりの頼み事の内容は、「依頼のあった老人ホームの清掃作業」つまりゴミ拾いのボランティア。

 週三回だけど一ヶ月続けなきゃいけない。


「それじゃ、もう一回確認するぞ」

 先生の言葉に、あたしと陽樹くんは手渡されたプリントに視線を落とす。

「毎週月、木、土曜日に清掃作業がある。それぞれ都合がある場合、必ず連絡し合うように。俺にも伝えてくれ」

 先生からしてみれば、何気ない、かつ当然の話。

「ん? 花篭も本宮も、ケータイ持ってるだろ?」

 でも。でも! 陽樹くんと連絡先を交換するなんて、考えてなかった。そして先生グッジョブ!! 今までで一番尊敬してます。

「あ……本宮くん、あとで連絡先を」

「おう、あとで交換しよう」

 やった! これでたくさんお話できる。

「花篭とは、それ以外にも言っときたいことあるし」

 ――え?

「あ、いや……なんでもない」

 なんだか、不思議な気持ち――

「……おい、花篭? 聞いてるか?」

「あっ、先生、聞いてます聞いてます」

 先生、お話が頭に入りません! 助けてください、お願いします!



 その日の夜は、やっぱり当たり前にやって来た。

 いつもと違うのは、ケータイに陽樹くんのアドレスと電話番号が入ってること。

 先生との話が終わったあと、さりげなく交換した連絡先。

 ――そういえば、陽樹くんは「話したいことがある」って言ってたけど。


 このままじゃ、気になって眠れそうにない。まだ九時だし、起きてるよね。メール――してみようかな。

 多分考えるより先に、指先が勝手に動いていた。

 メールボックスを開き、件名には「テストメール」と書く。うん、これなら自然だよね。

 『テストメールです。


 ちゃんと届いてるかな?』


 何回か迷ったあと、送信に対応するボタンを押す。

 ――返事は、少し遅かった。


 『うん、届いてる^^


 そいやさ、登録名「心葉」で登録していい?(笑)』


 え? コノハデトウロクシテイイ?

 混乱して頭が真っ白、いや真っ黒? 真っ青? になる。よくわかんないや。


 『よかった。

 うん、いいよb

 じゃ、こっちは「陽樹」で登録しとくね(笑)』

 『よろしく^^

 そうそう、先生から電話あったんだ。

 えと、急に明日作業するらしいけど……大丈夫?』


 どうしよう! このままじゃ恥ずかしくて顔も合わせられない!

どんだけ時間かかってんだよっつーね。

ゴホンゴホン。

さてさて、ここまで読んでいただきありがとうございました。お楽しみいただけたなら幸いです。

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