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転移した日本国の隣国は魔王領でした  作者: 洗濯一郎
第一章 人族との友好
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最後通牒

のんびり書きすぎたかも

10月

「秋田防衛大臣」

「どうした」

「ロカタリ教国に動きがありました。約100隻以上の船団が集まっているほか、大使館からテール王国とアシニア王国の軍港にロカタリ教国の軍船が集まっているとのこと」

「戦争が近いな」


安全保障会議

「総理、ロカタリ教国に動きがありました」

「そうか、対処できるか?」

「憲法上の問題で攻撃されないと防衛出動はできません」

「米軍使うのはどうだ?」

「こっちから仕掛ければ世界中から反感を買う可能性がありリスクが高いです」

「魔王軍には連絡しますか?」

「弱みを見せたらやられないか?」

「それもそうだが、彼らは魔法を使える。自衛隊の攻撃が効かなければ要請することも視野に入れておいた方が良いと思う」

「彼らは日本の技術を求めていますからね。第二次世界大戦時の日本の戦闘機とか戦車とかの設計図を提供するぐらいがちょうどいいのでは?」

「そうだな、そうすれば”過去の日本の資料をあげただけ”と誤魔化しがきく」

「要検討です」







「デーモン様。諜報員からの報告です」

「ほう、進捗があったのだな」

「えぇ、どうやらロカタリ教国がニホン国と戦争をすることを決定したそうです」

「作戦通りに行こう。リスカラに例のプランを実行せよと伝えろ」

「はっ」




10月の下旬

世界各地のロカタリ教会に『外来族にロカタリ教の神聖さを伝えなければならない。外来族であるニホン国の民に正しい教えを説かなければならない。ロカタリ教国は教皇の名の下、十字軍を派遣する。義勇兵として参加したいものはロカタリ軍の軍船に乗船するように』と貼り紙が貼られた。


日本の技術力の高さを知らない遠方の国やロカタリ教国民からはどんどん義勇兵が集まり、教国に恩を売ろうと日本に宣戦布告する気の国もちらほらといた。


しかしアシニア王国、テール王国はこれに干渉しようとせず、中立を表明した。

ほとんどの人が日本の技術力・軍事力を知っていたため、熱心な信者以外は義勇兵として参加することはなかった。



勿論このことは日本に届く。

日本は有事に備え、3か国に輸出品が減少することを伝えたほか、アシニア王国から石油を買いあさり、増設された国内の貯蔵施設に保存された。

ミサイルや弾薬の生産量も段階的に増加していた。


11月2日

巡視船海賊襲撃事件、テール海の緊張悪化などを経て防衛省は「海上警備行動」を発令。

第2護衛隊群の第2護衛隊DDH182 いせ、DDG178 あしがら、DD102 はるさめ、DD119 あさひの4隻がテール海に派遣された


同時にF-35Bの懸念されていた問題について米軍に相談。

「HAHAHA!全然構わない。だけどね、一つだけお願いしてほしいことがあるんだ」

「なんでしょう?」

「自衛隊の待遇改善だよ。私の仲間たちはみんな待遇について不満を述べていたよ。給料が少ない、娯楽設備が無い、Wi-Fi環境の整備・・・これを改善してくれればやってあげるよ」

「ありがとうございます!」

防衛省の者が頭を下げる


自衛隊基地に配備されていたF-35のA型、B型のブラックボックスを解除したことで日本国内でも生産が可能となり、製造会社の管理下から脱したことで飛行不可能となるリスクが無くなった。





ロカタリ教国


時は少し遡り・・・


「使徒の皆さま、私はロカタリ教国軍参謀長エートです」

「そんなのいいからさっさと始めろ」

「ベイリス様のご要望により早速始めたいと思います。まず我々はテール王国に展開していた諜報員よりニホンの地図を確保しました。こちらがその複製でございます」

エートは円卓に地図の複製を広げる

「島が多いですね・・・」ネーマがつぶやく

「いいじゃないですか、魔導兵の水上戦闘テストも行える」パリスが嬉しそうにつぶやく


「我々は3つに分かれます。まずこの北の島、ホッカイドウという島とキュウシュウという島、そしてここの3つです」

そう言って釧路、鹿児島、銚子辺りに丸をつける

「我々使徒はどのように動けばいいのかしら?」

「そうですね、パリス様はホッカイドウ、ベイリス様はホンシュウ、ネーマ様とエネモ様はキュウシュウに向かってもらいましょう」

「よっしゃ、早く行こうぜ!」

「えぇ、後程私の部下が皆さまを案内いたします」



「エネモさん、歓声がすごいですね」

「えぇ、私たちは期待されているのよ。ネーマ、あなたが期待に応えれば国はもっと豊かになる。がんばりましょう」

「はい!」







11月8日

安全保障会議

「崎田総理、会議の準備ができました」

「ありがとう秋田大臣。それでは始めようか」

「はっ」


会議に参加するのは崎田総理、秋田防衛大臣、統合幕僚長、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長、情報本部、防衛大臣補佐官の8人だ


「情報部より状況をお伝えします」

「頼む」

「警戒していた船団ですが、北方面と南方面で分かれ、北方面の船団は100隻、数隻空母のようなものが混じっています。現在はオーベルゲンの港にて補給中と思われます。南方面は約130隻ほどで現在はテール王国の南にあるヘジェセン公国と言う国の港で補給中と思われます」


「統合幕僚監部では既に防衛計画が完成しており、陸上自衛隊の北海道の北部方面隊と九州の西部方面隊では砲弾や銃弾などの防衛装備の運び込みが終わっており、本州とのインフラを破壊されても一定数戦えるように準備しております」

「海上自衛隊は潜水艦隊による通商破壊、と護衛艦隊群を用いた敵艦隊の破壊を行います」

「敵の船の数が多いようだが大丈夫なのか?」

「問題ありません。撃ち漏らしは潜水艦が処理しますし、3つの護衛艦隊群と地域配備部隊を総動員します」


「崎田総理、防衛の準備は整っているのだが憲法九条が問題で上陸を許してしまう可能性があるかと」

「なんだと?」

「いいえ、相手が最後通牒を送ってくれば防衛出動が可能かと、しかし国会が承認するかですが・・・」

「それが問題だな」




11月10日

アシニア王国経由でロカタリ教国より最後通牒が届いた

その内容に温厚な崎田総理も流石にキレた

『一、貴国はロカタリ教国の従属国となること。二、貴国はすべての技術をロカタリ教国に譲渡すること。三、貴国の国民はすべてロカタリ教に改宗すること。四、貴国の国民の一部を奴隷として我が国に無償で譲渡すること。以上四つの項目に承認できなければロカタリ教国及び関係国、全ロカタリ教信者を敵に回すことになる』


すぐさま新聞やテレビに取り上げられ「ニホンを舐めている」と声が上がった。

政府は直ぐに閣議をはじめ、防衛出動を決定、国会に提出した。しかしこれが意外にも時間がかかるのであった。


野党による追及など

後に野党の議員らは後悔することになる

「素直に現実を認めるべきだった」と








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