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転移した日本国の隣国は魔王領でした  作者: 洗濯一郎
第一章 人族との友好
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孤立

短いです

不審船の船員らは口を割ることはなかった。

日本ではどうすることもできず、テール王国に移された。



8月

ここに転移してから1年。アシニア王国、テール王国民が訪日できるようになった

しかし、2国の物価と比べると日本国は物価が高く移動費に関しても同じように庶民が払えるお金ではなかったため、訪日するものはいなかった。


「国王様、ロカタリ教国よりお知らせが・・・」

「ん?なんじゃ?」

「貴国はニホン国との同盟を破棄すること。破棄しなければこちらはあらゆる手段を使用し同盟を破棄させる」

「なんだこれは?」

「恐らくですがロカタリ教国は日本国を攻撃するつもりなのではないでしょうか?」

「何故だ?」

「宗教が違う事が原因かと、教国は他宗教を信仰している国を攻め改宗させたりしていますから」

「そうか、国内の信仰者を利用されて内乱を起こされたら困る。日本国には申し訳ないが素直に受け入れるしかない」




9月

2国から日本国に同盟を破棄する旨を知らされる。

アシニア王国日本大使館

「誠に申し訳ございません。ですが我々に敵意があるわけではございませんのでご理解を」

「そうですか・・・」

「ロカタリ教国の動きが怪しいです。前にもお伝えした通りあの国は他宗教の国を攻撃している歴史があります。今もテール海に海軍をうろつかせていますから戦争に備えることをお勧めします」

「お気遣い感謝します」

「えぇ、今後とも友好的な関係を築いていきたいですから」



閣議にて

「孤立化していってますね」

「総理、お伝えしたいことが」

「なんだ?」

「10日前よりアシニア国籍の4人が入国しています。彼らは旅行目的で1週間の滞在と訪日予定書に記していましたがオーバーしております。公安が監視しておりますので不法滞在で逮捕できますが・・・」

「そいつらは今どこにいるのだ?」

「彼らは関西空港から入国し、現在は和歌山県のキャンプ場で生活しているようです」

「どこかのスパイか?」

「多分そうかと」

「総理、ここは泳がせましょう」

別の者が助言する

「そうだな、暫く泳がせろ。ロカタリ教国とやらのスパイかもしれん」

「了解しました。そう伝えておきます」



安全保障会議にて

「崎田総理、ロカタリ教国に対する防衛計画を製作中です」

「さすが秋田防衛大臣。行動が早いな」

「えぇ」


ロカタリ教国はアシニア王国らが位置する大陸のさらに向こう側の大陸に位置する(オーベルゲンとは別の大陸)


「ロカタリ教は世界連盟魔族対策条約国のアシニア・テール王国から日本国に攻めてくると考えます。アシニア王国の外交官によると彼らは優れた魔導兵器を持っており鉄の巨人兵とか言うものがいるそうです」

「ほう、漫画みたいな世界だな」

「えぇ、魔法について既にテール王国より魔法使いを呼んでおり10式戦車、防弾チョッキ、テッパチ、96式装甲車において耐性試験を行いました。魔法は火魔法は耐えることが出来ましたが、水、風、光、闇魔法などは10式戦車を除いて耐えることができませんでした。しかし通常戦闘で使うような力では耐えれましたので死ぬことはないかと」

「ほう、それなら行けるな」

「慢心はよくありませんよ」

「とりあえず衛星を使って動きを読むしかないな」




「作戦はどうか?」

「えぇ、海賊に委託して日本船を襲撃する計画は失敗しましたが帰還した海賊船より日本海軍の攻撃方法が判明しました」

「ほう?」

「彼らは放水して攻撃するようでして」

「放水か、陰湿だな」

「えぇ、制海権などあっという間に取れます」

「魔王軍の艦船を追い払ったと言っていたそうだがただのまぐれか」

「その可能性が高いです」




「なんだよ・・・俺は森にこもって魔物狩りを楽しんでたってのに」

「私は研究に明け暮れてましたから問題ありません」

「急に呼び出すなんて珍しいですねぇ」

「もしかして今話題の外来族じゃないの?」


一番最初から順にベイリス、ネーマ、パリス、エネモの4人である

「よくぞ集まってくれた!使徒諸君!」

「教皇様、問題ありませんぞ!」

「えぇ、大丈夫です。教皇様のおかげで研究ができますから」


「早速だがニホン国という国を知っているか?」

「えぇ、知っていますとも」

「俺は知らないな!」

「ベイリス君、もっと情勢を知りましょう」

パリスが丸眼鏡をクイっと動かして言う


「その国の宗教はロカタリではない。しかも我がロカタリ教を軽蔑し侮辱している。同胞であるテール王国やアシニア王国の者たちに向けてな」

「それは許せんな!」

「そうだろう。そこで11月よりニホン国を攻撃する」

「私らの出番ってわけね」

「そうだ。まだ若いネーマはエネモと一緒に行動してもらう。同じ女性の方が話しやすいであろうからな」

「問題ありません。エネモさんよろしくお願いします」

「えぇ、任せなさい」

「魔王領と近いからな。使徒全員を派遣させて直ぐに制圧する。横取りされたらたまらん」

「えぇ、我々が全力を尽くしてニホンとやらの地を蹂躙しましょう」

「まかせたぞ」

「えぇ」


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