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キャラクター紹介

1章終了に伴いキャラクターの紹介です。

菊城忍(きくしろしのぶ)

 今作の主人公。高校2年。生まれつきで周囲の人の心の声が聞こえる共感覚を持っている。一時期それに悩まされてはいたが、成長するにつれて聞き流せられるようにコントロールできるようになった。

 それでも原因は不明だが一部の人の心の声が流せずしっかりと聞こえてしまい困惑している。そのことについてはもう諦めており、反応しなければいいと本人は思っている。もちろんそれらのことは誰にも秘密であり、彼が伝えるべきだと思った人にのみそのことを言う。

 しかしある件をきっかけに誰ともコミュニケーションを交わしたくないとさえ思っているほどコミュ障になり、根暗な印象がある容姿になった。とはいえ優しい人柄なのは変わらず話しかけられればなるべく受け答えする。なお関わりたくないと思った人に対してはかなり塩対応である。また外見にそぐわずかなり頭がいい。

 名前の由来は白菊。モチーフとなった花言葉は「誠実」。


空木梅花(うつぎうめか)

 タイトルにもあるメインヒロイン。高校2年。後天的で嘘吐き症候群(ライアーシンドローム)を患っており、たまに嘘を吐いてしまう。意識して嘘を言う時もあれば無意識にいう時もあり、コントロールは一切できない精神的病である。またその病を患ってからか、本人の気持ちと言葉が一致しないことが多くなり、それがきっかけで心の声があふれ出るようになった。

 また嘘吐き症候群(ライアーシンドローム)のことを話すと嫌われると懸念しており、その病を知るものは数少ない。(忍には心の声でバレてしまっている)

 人付き合いで深い傷を負ったが自分を責め、周囲が失望しないように明るく接しており、時折1人の時間を作り心身を休ませている。

 親からの【理想】を押し付けられ、家では息苦しい生活を送っている。それでも親の目を盗み友人と家で遊んだり、勉強会をすることもある。

 肩まで伸びた茶髪を短い束にして右に縛り、笑顔が似合うほど顔立ちが整っているのが印象的で、双丘は程よく膨らみを帯びている。

 名前の由来はバイカウツギ。モチーフとなった花言葉は「仮面」。


桜木瑠璃(さくらぎるり)

 高校2年。女子。梅花とは中学からの付き合いで梅花のことを梅と呼ぶほど親しく、彼女を恋愛対象としてみている。だがその愛がとてつもなく重く、女子はともかく男子で梅花に近づいてきた人物には探りを入れたり、その男子が『悪い虫』だった場合カッターを取り出して脅し、近づかせないようにしている。

 自分の異常な行動は自覚しており、なるべく梅花にバレない様に振舞っているが、少しは梅花も知っている。

 170㎝と女子ながら高身長であり、体は引き締まっている。運動神経が良く運動部を掛け持ちするほどスポーツ女子。また忍ほどではないが頭脳明晰で周囲から好印象(?)もあり、クラスの委員長を任されている。

 名前の由来はしだれ桜、ルリマツリ。それぞれのモチーフとなった花言葉はしだれ桜は「ごまかし」。ルリマツリは「ひそかな情熱」。


菊城綾(きくしろあや)

 中学1年。女子。名前の通り忍の妹である。

 綾は極度のあがり症を持っており、慣れ親しんだ人以外の前だとまるで人が変わったかのように明るくおかしな発言をするようになる。普段は死んだ魚の目をしており年中溶けているほどぐうたらでだらしがないブラコン。

 そのあがり症がゆえに学校は不登校ぎみであり、登校する際も保健室直行である。その姿をほぼ誰も見ないため、学校では謎めいた人物として話題になっていることを彼女は知らない。

 家の中ではほぼ常にパジャマで生活しており、自室は汚部屋と化している。そして見かねた忍が部屋を片付けている。

 ちんちくりんな容姿だが、曰くこれから大きくなると意気込んでいる。

 名前の由来はアヤメ。モチーフとなった花言葉は「神秘的」。


吾妻(あがづま)

 高校教師。女性。ところどころ白髪が目立ち哀愁漂う身なりをしているがれっきとした教師である。むろんその姿に注意をされたこともあるが改善はしなかった。曰く、白髪染めで肌が荒れただとか、これはストレスのせいだとか色んな理由をかこつけている。周囲からは呆れられていたが生徒に勉強を教える姿はしっかりとしており、教師として頼られることもしっかりある。

 梅花の叔母であり。彼女の病と家庭事情を知っているため梅花のメンタルケアも時々行っている。


 忍の母

 忍が心を閉ざしたり、綾があがり症で不登校になったのをきっかけに家族を笑顔にさせようといつも元気に過ごしている。またそれについて不満を垂れることはなく、少し自由な母に忍も綾も振り回されているほど。あまり無茶をしないでほしいと言われたこともあるが、元気を出して生活していた方がかえって元気になるからといって聞かなかった。

 子供のことを第一に考えており、面倒見が良い。


 梅花の母

 自身の娘に自身の【理想】を押し付けるいわゆる毒親。娘のためならどんなこともするやばい人物。

 周りの目を気にしているため表ではいい母親を演じており、それ故に梅花に虐待しているという事実がほとんど知られていない。

 彼女の【理想】について。梅花には友達はいらないと思っており、そもそも梅花以外の生徒はごみ、娘に関わる権利なんてないと考えている。またいい学校に行かせたいがために勉強を強制させている。塾には行かせていないが、その理由は先に書いた通り他者を見下しているからである。そしてなによりこれら全てを『梅花のため』だと言い聞かせている。


桂月樹(けいづきいつき)

 高校2年。女子。

 中学の時、忍が好きだった人物であり幼馴染。彼女も忍が好きであり、忍のことをしの君と呼んでいる。

 彼女の心の声も忍の耳に残るもので、告白された際に忍の共感覚のことを知らされ驚きのあまり振ってしまう。そしてそのことを周りに言ってしまい忍がいじめられてしまうことになる。自身が話してしまったことが原因で彼がいじめられていることを知ったのは、いじめにより忍が転校してから。

 あの時のことを後悔しており、次あったときは謝ろうと思っているがその気持ちをうまく表に出せず、嫌がらせのように嫌なことばかり言ってしまう。そしてその度に泣くほど後悔する。

 高校生ながらも背が小さく、かわいらしい栗色のミディアムヘアと童顔ゆえにいつも小学生と間違えられるコンプレックスを抱えている。曰く成長期はこれからだと現実から逃げている。

 ちなみにその容姿で得することもあってか、ちびや小学生と言われて嫌な気持ちになることはない。

 名前の由来は月桂樹(げっけいじゅ)。モチーフとなった花言葉は「裏切り」「私は死ぬまで変わりません」

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