42日目:チビ猫、調整と準備を重ねる
まずは、マリーさんファンにごめんなさいを申し上げておきます。
あっ、イセエビを贈らないでください!!
それからチビは、もうひとがんばり。
ほんだなに、本を入れて。
かべにつくりつけたたなに、小さな『はちうえ』をかざって。
月明かりのむきや、お部屋のあかりをちょうせつして、よるのけしきをもっとすてきにしたり……
なぜか、すっごくとおくにふっとんでた、きのこトリオをつれもどしたりなんかもしました。
もちろん、ちらちらとゆきをふらせるしかけや、クリスマスしようのサプライズも、つくりました。
さっそく、ゲームモードにはいって、いろいろためしてみます。
ひるよるをきりかえてみたり、ゆきをふらせたり、クリスマスサプライズをためしたり……
ブランコにのったり、まどからぴょんしたり、いすにすわってみたり。
よしよし、なかなか、いいかんじ!
あとはワールドアップロードして、たのしくテストしてみるだけです。
「ほんとによくがんばったにゃあ、チビどの。
よしよし、ここはマリーさんがてすとぷれーを」
するとばけねこさんがジト目でつっこみます。
「とかなんとかいって今日もこのまんま、とまりこむつもりだにゃ?」
「てへっ?」
「いかん、いかんぞマリー!
ミーコさんはマリーをそんな子に育てたおぼえはありません!!
さ、かえるにゃっ。ヒロさんがいくら親切だって、それにあまえちゃならんのにゃ。
いまのわれわれには帰るうちが」
と、ばけねこさんがマリーさんを連行しようとした、そのときです。
「おお、そのことだけどにゃミーコよ。
マリーさんは年内にケッコンすることがきまったのにゃ」
「はあああ?! だれと?!」
とつじょとびだした『ばくだんはつげん』。
ばけねこさんはもちろん、チビもおどろきでフリーズしちゃいます。
「いまはナイショ☆彡
そーゆーワケで、ミーコは『かきゅうてきすみやか』にあたらしいウチを探しておくれにゃ。
マリーさんとダーリンのラブラブスイーツなしんこんせいかつをいろどる『かべのはな』になりたくなければにゃー?」
「んなもん毎日〇ゅーるもらったっておことわりにゃっ!
うにぇー、しらなかったにゃー……でもまあ、めでたいことだしにゃ。そこはすなおにおめでとうをいわせてもらうにゃ」
ばけねこさんがおいわいをいえば、チビもおめでとうを言います。
「マリーさん、けっこんするの? おめでとう!」
「にゃははは、どーもどーもだにゃー。
そーゆーわけで……おいミーコ?」
マリーさんが声をかけたときにはもう、ばけねこさんはおもてにとびだしてってしまったあとでした。
よほど、あわてていたのでしょう。
いつもの『しんちょくレポート』をかくのを、ばけねこさんはわすれてしまっているようでした。
そんなばけねこさんのことが、マリーさんはちょっぴり、しんぱいになったよう。
「バタバタでわるいけど、マリーさんもこのままかえるにゃ。しんちょくレポはあとでメールでおくるにゃー」といいのこして、かえっていきました。
ひとりになってしまったチビは、どうしようかなとちょっとおもいましたが、スマホももってないことですし、ここはすなおに、さぎょうをつづけることにします。
そういえば、みなさんにワールドをごしょうかいする説明文を、そろそろかかなきゃいけませんでした。
おかりしたそざいたちも、ちゃんとごしょうかいしたいです。
チビはコピーペーストをくしして、アセットをリストアップ。
そのあと、かざらないことばで、ワールドの説明文をかきはじめました。
ユニティからのワールドアップロードのさいに、つけられる文は255文字まで。
けれどそれは、クラスターサイトの『マイコンテンツ』で、かえられることがわかっています。
つまり、あとからそっちにコピペすればだいじょうぶ。
ちいさなおててにおもいをこめて、いっしょうけんめい、まとめます。
そうしてひととおりをおえた、その日の夜。
ばけねこさんがこのうえなくまじめなかおで、やってきました。
「恥をしのんで、おききするにゃ。
しばらくのあいだ、ここにいさせてもらってもかまわいませんかにゃ……?」
そして、これまでみたこともないほど神妙なようすで、ヒロさんとチビにあたまをさげたのでした。
次回、ちょっとクールダウン?
『間奏~日向、ユニティで荒ぶるブランコを鎮めた話(意外過ぎる原因)』
12/23投稿予定です!
どうぞ、お楽しみに!