37日目:チビ猫、小ジャンプエリアとバリアを追加する
よくあさひらいた『ヒロさんレポート』によれば、なおさなければならないとこは、ないようでした。
きょうのよていは、小ジャンプエリアの追加と調整。
さっそく、さぎょうスタートです!
まず、まえにきになってた、ぶらんこやドアについて、ここで調整してしまいましょう。
ぶらんこの、ざめんをかくさないよう。
ドアのまわりも、ドアをすっかりおおってしまわないように。
ほんたいの島についているコライダーを、ちょっとひくく、小さくしました。
おかげでまどわくやふみだいのところが、小ジャンプエリアからでちゃいましたが、それはしかたありません。
まえにつくっておいといた、こがたの小ジャンプエリアをコピペして、おおきさをあわせてせっちしました。
そうしたら、『ハコのおへや』のデッキや、階段の下への、小ジャンプエリアついかです。
ついかエリアにしたいところに、キューブをつくって、おいていきます。
ボックスコライダーをつけて、『トリガー』のとこにチェックをいれて。
すっかりおきおわったら、ぜんぶをひとつの『空の親オブジェクト』の『子』として、まとめます。
この『親オブジェクト』に、ほんたいの島の小ジャンプエリアにつけていたのとおなじ『コライダーのはんいに入ったら、ジャンプ力ひとなみ』『でたら、ごばい』のコンポーネントをつけました。
さっそくゲームモードでためしてみると……あれれ、うまくいきません。
「ぬーん。たぶんにゃけど……
このコンポーネントたちは『トリガー』もってるやつに直つけないと、だめなんにゃないかにゃ?
ばけねこさんがかんがえるににゃ。
『トリガー』ででるのが『にゃー』って声だとしたら……
このコンポーネントたちはその『にゃー』がだれにむけたものなのか、どういうきもちがこもっているのか。
それをあらわすものなんじゃないかと思うんだにゃ」
「うーん、そっかぁ……
チビもただ、『にゃー』だけじゃ、わからないものね!」
チヒはなっとくしたようすで、うんうんとうなずきました。
けれど、このいくつものキューブにひとつひとつ、ふたつのコンポーネントをセットするのは、ちょっぴりばかり、たいへんすぎるようにおもえます。
となるとこれはもう、やるっきゃありません。
さっきの『親オブジェクト』に、コライダーをどんどんついかしては、さっきつくったキューブたちと、いちとおおきさをあわせていきます。
ここまでやったら、いちどゲームモードでチェック。
うれしいことに、ブランコにはもとどおり、のれるようになりましたし、ドアも開けやすくなりました。
けれど、ところどころまだ、あたまをぶつけちゃうところがあります。
よし、しゅうせいだ! ととりかかったそのとき、たいへんなことにきがつきました。
『編集する』ボタンは、さいしょのいっこのコライダーのとこにしか、ついていません!
まさか、ふたつめいこうのコライダーは、編集できないのかも……?
「いや、世界のプロがつかってるもんが、そんなにしょぼいはずがないにゃ。
とりあえず、こいつをおしたらきっとなんとかなるにゃ!」
チビははわわとちょっぴりあわてましたが、ばけねこさんはつよきです。
はたして、『編集する』ボタンをぽちっとおせば、ほかのコライダーもふつうにへんしゅうできます。
よくみればむしろ、さぎょうツールのはじっこに、おんなじマークのかかれたボタンがついかされていたりします。
これなら、だいじょうぶ!
チビはほっとして、コライダーのおおきさをちょっとずつ、なおします。
コライダーは、まよこやまんまえとかからみないと、正しいいちがわからないので、これはけっこう、むずかしいさぎょうです。
それでもこつこつと、してんをかえつつ、おおきさをちょうせつしました。
つぎは、屋上と、二階のらせん階段です。
ここからジャンプすると、そのままハンモック島にとびだしてっちゃえることがあるためです。
ここは、こまかく区切らなくてだいじょうぶなので、ぜんぜんらくちん。
とりあえず、あたらしいキューブをそこにおいて。
カーテンにつけたのとおなじ、はんとうめいのマテリアルをつけたら……
プロビルダーでつくると、かどっちょを基準点にできるんで調整ラクラクにゃ!byばけねこさん
あとは、まえとおんなじです。
いちとおおきさを、ちょうせつ。
ボックスコライダーをつけて、トリガーのところにチェックをいれます。
コンポーネントをコピペしてきて、さいごにメッシュレンダラーのチェックをはずしてとうめいにして、できあがり!
これで、ハンモック島のほうにとびださなくてすむはず。
さっそくおくじょうにあがって、ハンモック島にむけジャーンプ!
よし、だいじょうぶそう。ちゃんと、らせん階段におちました。
もちろんらせん階段から、大まどをとびこえていくことも、ありません。
「にゃあ、ちょっとかしてみるにゃ」
「はい、どうぞ!」
そのとき、ばけねこさんがいいだしました。
ばけねこさんはもういちどおくじょうにのぼると、ベンチのうえによいしょとのぼって、そこからぴょん、ジャンプします。
すると、発動したのは大ジャンプ。
ぴょーんと、ハンモック島にとびこんでしまいます!
「あれれ?」
「やっぱりにゃ。
チビは、ちゃんとベンチにすわれるように……
ベンチのざめんのしたまでを、小ジャンプエリアにしてたにゃ?
だから、ベンチのうえからジャンプすると、大ジャンプになっちゃうのにゃ。
今は枝のうえにものっかれるようになってるし、すなおにバリアをつくっといたほうがかくじつだにゃ。
チビが、ベンチや枝からのジャンプならOKってしたいなら、このまんまでももちろん、いいんだけどにゃ?」
「うーん………………
ハンモックでおはなししてるとこに、だれかふってきたら、びっくりしちゃうよね。
だから、バリア、つくる。
ありがと、ばけねこさん!」
「どったましてだにゃ♪」
さすがは、ゲームをいっぱいやってるばけねこさん。
もんだいのぶぶんを、バシッとみつけてくれました。
チビはかんどうしながら、おれいをいいました。
そうしてさっそく、バリアをつくりはじめます。
プロピルダーで『アーチ』をつくり、いいかんじにタワーにフィットさせ……
大まどのうえから、さっきの大ジャンプをうわまわる高さまで、ぐぐっと高く、そびえさせます。
さて、いろは、どうしましょう。
かんぜんにとうめいだと、ぶつかったときに『えっ?』となっちゃうし……
ぎゃくに、あんまりいろがこいと、せっかくのきれいなこずえをまんきつできなくなっちゃいます。
「……そうだ!」
チビは、一階のカーテンのマテリアルをコピー。
いちどバリアにくっつけたのち、じょじょにとうめいどをあげていきます。
チビがうん、とうなずいたときにそこにあったのは、ぎりぎり、すきとおっているような、いないような、なんともきれいなバリアでした。
そうそう、三階デッキからも、ハンモック島にとびこめてしまうので、デッキのうしろ三分の一にも、バリアついかです。
これならきっと、だいじょうぶ!
チビはふたたびゲームモードをONにして、ぴょんぴょんしては、うれしそう。
そのようすをほほえましくみながらふと、ばけねこさんはおもいます。
これ、バリアつくっちゃったら、おくじょうとらせん階段の小ジャンプエリア、いらなかったりして……
うんにゃ、これはこれでいいのにゃ。
こずえのえだにとびのるときは、このほうがやりやすいしにゃ。
「あっ」
そのとき、チビはちいさく声をあげました。
次回は12/3投稿『間奏~日向、二つ目のボックスコライダーも編集できると知ったがそんなことよりカメラの移動速度が遅いのが気にかかる』の予定です。
個人的には、猫ちゃんはなんであんなに天使なのかが超気になります。
お時間ありましたらのぞいてみてくださいませ!