表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こねこのチビのおくりもの~ストレイキャット・ツリータワーをつくろう!@Cluster World~  作者: 日向 るきあ
第六章 チビ猫、タワーをしあげていく

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/112

28日目:チビ猫、ドアの開き方を変える

個人的に、イカ耳でやきもちをやくばけねこさんが好きです。

 その晩、ヒロさんは走って帰ってきました。

 いつものようにチビのおせわをすませると、自分のごはんもそこそこに、ワールドアップロードをぽちっとしました。


 その日のアップロードは、なんと一時間半かかりました。

 wifiのちょうしが、いまいちよくなかったためもあるでしょうし……

 まえより、つかっているアセットがふえたためもあるでしょう。


 アセットにはいっている『デモシーン』とかからでも、すこしずつ、さくじょしておかなきゃ。

 おふろあがりのごしゅじんの肩のうえ、なかなかのびないみどりのバーをながめながら、そうチビはおもいました。

 そうそう、さいしょにつくった、しさくのたてものやかいだんも、FBXファイルとして書きだして、シーンからは出しておかなければです。

 

 そんなことを考えているうちに、だんだんねむけがやってきて……

 きがつけば、チビのこねこようベッドのなか。

 すっかり夜も明けて、つぎのひのあさになっていました。



 ヒロさんはけさも、むりしないでね、がんばってねと言いのこし、やさしくなでなでしてくれてのしゅっぱつです。

 いれかわりのようにばけねこさんがやってくると、さあ、さぎょうスタート。

 ヒロさんからのメッセージを、あけてみます!


『おはようございます。

 きのう、いっぱいがんばったんだね。

 ゲームモードと、ワールドの両方で確認させてもらったけど、こんなにできるなんてチビたちはほんとうに、すごいね!


 まず、ふみだい、ありがとう。

 ゲームモードで再チャレンジしたら、なんとか、まどの中にぴょんっと入れました!

 クラスターのワールドでは、それよりもっと楽でした。

 チビがつくったアバターは、チビみたく小さくてほそいから、なんか身軽なかんじがするので、それもあるのかも。


 裏口ドアも、ワールドでチビのアバターでなら、出られたよ。

 開く向きが逆だなんてほんとに惜しい! お直し、まってるね』


 どうやらヒロさんは、デバッグプレーを楽しんでくれたよう。

 はずむきもちが、もじともじのあいだから、つたわってきます。


『ハンモックアイランドについては了解です。

 二階の天井が直ってるのも、確認しました。

 屋上のベンチもちゃんと、いいかんじにすわれたよ!

 参考にできるよう画像、張っておくね。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

 なかよしの女の子たちが、いっしょにすわってお空を見る場所ってことなら、もっとつめて、四人……はきびしいかな。三人とか、すわれるくらいにしてもいいかもね』


「ふむむ。ヒロさんのやつめ、なかなかいい着眼点だにゃ!」

「さんにんですわるのか~……たのしそう。

 やってみる!」


 ばけねこさんはうむうむとうなずき、チビはこころのめもちょうにいそいそとメモをします。

 ヒロさんの提案は、ねこたちに好評のようです。


『あと、これはお直ししたほうがいいところ。ふたつあるんだ。

 ひとつは、ベンチから立ち上がると、ベンチのうえに立っちゃうから、前にぽんと出るようにすること。

 もうひとつは、すわるときのポーズ。

 できるなら、足をとじたり、くんだりしてるものにかえよう。

 スカートをはいてる女の子だと、そういうところ、気にするからね』


「……ぬう」


 しかしつぎのところで、なぜかばけねこさんのお耳が『イカみみ』になりました。

 それでも、ばけねこさんは『おとなのにゃんこ』を自負するねこです。すうはあと深呼吸をして、雑念をふりはらいます。

 チビはというと、そんなようすに気づかず、ひたすらメモメモです。


『ブランコ、ちゃんと乗れました。

 手のいちも、ためしてみたんだね。えらい。

 そういえば、乗って思ったんだけど、ブランコのるときって、くるっとおしりをむけて、乗るんだよね。

 だから、ブランコのすわる向きを、表側むきに180度、くるっとまわしたほうがいいんじゃないかな。

 あと、手の位置が、裏側のほうにこぶしひとつぶんくらいずれているので、そこをなおすと、もっとばっちりそれっぽくなるよ。

挿絵(By みてみん)

 これも画像つけておくね』


「お~そういわれりゃそうにゃ。気がつかなかったにゃ」

「これも、すわるやつだから、おりたらまえにでるようにしたほうがいいよね!」

「たしかににゃ。チビはかしこいにゃ!」

「えへへ。ありがと!」


 ばけねこさんは、にこにことチビをほめてあげます。

 チビもうれしそうにニコニコです。

『さいきかんぱつ』なチビ。きっとすぐに、自分を超えていくことでしょう。

 けれどもそれを知ってなお、この子はかわいい。そう、ばけねこさんは思うのでした。



『今日はドアのアニメーションを直す予定なのに、さらにいろいろ増やしてしまって、ごめんね。

 もし手伝えることがあったら、なんでもいってね! 待ってます!!』


 ヒロさんのレポートは、あたたかなはげましと、気づかいのあふれることばでむすばれていました。

 チビが情報の洪水でこんらんしないよう、きょうの予定……ドアのアニメーションについてふれているところが、こころにくい、と、ばけねこさんはうなります。


 そのおかげでしょう、チビは、迷わずまっさきに、ドアのアニメーションのお直しにとりかかりました。

 実はそれ自体はわりとかんたんで、『回転』のところのすうじを二回ほどなおしただけで、いいかんじに開くようにできてしまいました。

挿絵(By みてみん)

 玄関もうらぐちも、おなじアニメーションがつかわれていますが、これはこれでいいでしょう!

挿絵(By みてみん)

 そうなると次にみえてくるのは、飛び石の位置があまりよくないな、ということ。

 やっぱり、ぱっとひらいたら、ぱっとはいりたいもの。

 しま本体にいちばん近い飛び石は、ドアのまんまえにずらします。

 そうしたら、それにあわせ、ほかの飛び石たちもちょうせいしました。

挿絵(By みてみん)


 なっとくのかおでうなずいたチビは、つぎにブランコのお直しにかかりました。

 すわるいちをしめすみどりのキューブを、くるっとぎゃくむきに。


 ひだりてとみぎても、位置をちょうせいして、いれかえます。

(ほんとうは、位置を入れ替えただけでは、だめなのですけれど……そこはまた、あとでなおすことになります)


 仕上げに、ぶらんこからおりたとき着地するばしょを設定します。

『ぶらんこたち』のなかに『からのゲームオブジェクト』をつくったら、ライダブルアイテムのExit Transformのらんで指定。

 ぶらんことじぶんがぶつからないよう、二歩くらいはなれたところにおいて、着地スポットにしました。

挿絵(By みてみん)


 そうしたら、ベンチのすわるいちをさいせっていです。

 向かって左はちょっとまんなかによりすぎのよう。なので、そちらは消して、右のをコピペしてつかうことにします。

 まずは、一歩分くらい離れたところに、着地スポットをせってい。

 それから、つぎつぎコピペして、みっつならべます。

挿絵(By みてみん)


 そのそれぞれに、これまた公式サイトの記事とくびっぴきで、すわりポーズをつけました。

 さて、これは、うまくいっているのでしょうか?

 ばけねこさんに今日の『しんちょく』をまとめてもらいつつ、どきどきしてしまうチビですが……

 その『こねこのかん』は、ばっちりとあたってしまっていたのでした。


実はおとといワクチン接種をしてきたのですが、昨日にきつめの副反応が出まして。

いつも熱なんか出ないせいか、全身痛くて食欲もなく(←ここがとくにおかしい)。

ただ転がってても痛いので、作業はできないけどPCで次のところを予習して気を紛らわせずにはいられないというレベル。

トータルでいうと、一回目の次くらいにしんどかったっす^^;

でも幸い、夕方には楽になりました!

今回は書きためがあったので、助かりました。


次回10/29投稿分は『間奏~日向、おすわりアニメーションで混乱した件』

どうぞ、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ