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インターミッション:チビ猫と、はじめてのテストプレイ・レポート

 この章では、島やタワーに置いた、プレハブの配置をなおしたり……

 ギミックのうごきや、島で遊ぶさいのいろいろを整えていきます。

 初心者ゲーマーの『ごしゅじん (ヒロさん)』もチームにくわわって、アクションが得意でないお客さまでも、困らず遊べる島をめざします!

『ごしゅじん』あらためヒロさんが、味方でなかまになってくれたこと。

 それは、チビのチームに、とてもいい効果をもたらしてくれました。


 ヒロさんはゲームのうで(※うまくないほうですが)をいかして、デバッグプレーをしてくれることになりました。

 チビはこねこですが、それでもやっぱり、ねこ。

 にんげんの初心者のようなそうさは、したくてもできないのですから、とてもたすかります。


 もう、こそこそしなくていいのも、気楽なものですし……。

 なにより、ヒロさんのこころくばりは、ねこたちにパワーをくれます。


 翌朝ヒロさんは、チビにやさしいことばをかけて、でかけてゆきました。

『がんばってね、でも、むりはしないでね?』と、なんどもいってくれたのです。

『にんげんのおとうさんで、おかあさん』と思うたいせつなひとに、そんなふうにいってもらえれば、チビはゆうきひゃくばいです!


 ばけねこさんも、ヒロさんと顔を合わすことを気にしなくなったよう。

 ヒロさんが家を出るころにはもう、うちにきてくれました。

 チビにとっては、それもとっても、うれしいことです。

 しあわせきぶんでパソコンをひらき、チビのためのフォルダにのこされたメッセージをよむと……

 そこには、ごしゅじんらしい、やわらかい調子のことばがならんでいました。


『チビに、メッセージをかける日が来るなんて。

 ちょっと、緊張します^^

 きのう、ゲームモードでひととおり島をあるいてみたので、気がついたところをおしらせします。

 いちどきにいろいろ、ごめんね?』


 しかしここまでよんだしゅんかん、ばけねこさんの表情がひきしまります!


「ぬ、こ、これは……

 チビよ、まずはしんこきゅう、しんこきゅうニャ。

 おちついて、あくまでおちついて、よみすすめるのニャ!」

「う、うん!!」


 はたしてばけねこさんのよそくどおり、記されていたのはとんでもない『バグ』だったのです。


『まず、かいだんもタワーもふつうにあるけるよ。これはオッケー!

 けしきもとってもきれいで、たのしくなっちゃう!

 ハンモックにも、クリックでのれました!


 ただ、ブランコには、のれないみたい(すりぬけちゃう)

 ドアも、あけられかった(すりぬけて、なかに入ることはできたよ)

 タワーのなかのソファーやいすも、すわれないみたい。

 これぜんぶ、ハンモックと違ってカーソルあわせてもオレンジにならなかったから、たぶんそのあたりがポイントじゃないかなと思う。


 ブランコそばのまどから、タワーのなかにとびこむのも、ごめんね、なんどやってもできなかった……orz

 ワールドでなら、ジャンプ力三倍になって、できるのかもだけどね。


 そうだ、なんか二階から屋上がすけて見えちゃうから、ここは直そうね。

 あと、ぶらんこのとことか、おどりばのとこから、ないしょのしまがみえちゃってるのは、だいじょうぶなのかな? やぶとかでかくすのかな?


 そうそう、ブランコは『手のいち』ちゃんときめてある?

 人間がぶらんこにのるときは、左右のひもをにぎらないと、おっこちちゃうからね。

 ゲームモードだとみれないから、もうやってあったら、ごめんね。


 きょうのところはこんなかんじです。

 ほんと、いくつもごめんね。

 でもチビたちなら、ぜったいできるからね! ファイト!』


次回10/21投稿ぶんは『間奏~日向、軸にとまどう』。

どうぞ、お楽しみに!

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