表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/112

19日目:チビ猫、正面大階段を作り上げる

ついにここまできました……!!

 ここからが、階段づくりの『しょうねんば』。

 チビはその『立方体』を、階段のステップの大きさにかえていきます。


『3Dビューポート』右側にタテに立つ『Nメニュー』の『アイテム』タブをぽちり。『トランスフォーム』の『寸法』らんに、直接すうじを入れます。

 Xにステップのおくゆき、Yによこはば、Zに高さをいれるのです。

挿絵(By みてみん)


 なぜなら、『正面からみたとき、左から右にのぼる/おりるようにまず作る!』というのがおやくそくだからです。

 さきほどつくりだした『カーブ』は、むかって左がわのはじっこが、階段のはじめの位置を担当する点になると、きまっています。

 となると階段そのものも、左から右へとのびるように、つごうをつけなければならないというものです。


 たしかに大階段のさいしょのとこは、正面から見ると『手前からおくへ』とのぼっているので、ちょっとうーん、という感じがしますけど……

 ちいさなあたまをぷるぷる、わりきってチビは、先をつづけます。


 つぎは、いま大きさをかえた立方体に、さらにモディファイア『配列』をつけます。

挿絵(By みてみん)

 これは、『ほんとならひとつしかないものを、いくつも分身させてならべてくれるべんり効果』。いうなれば『分身の術』です。

 もちろん、分身の術なので、かずをふやしたりへらしたり、解除しちゃえばひとつにもどすことだってできます。


挿絵(By みてみん)

 ぽちぽち、すうじやチェックを入れて、『立方体』ふたつが、左から右にのぼる『だんだん』になったなら……


 さらにもうひとつ、モディファイア『カーブ』をつけます。

 こちらは、すでに作ってあるカーブを参考にして、ものをならべてくれるべんり効果です。

 もちろん参考にするのは、さっきつくったカーブです。

挿絵(By みてみん)


 そうしたら、モディファイア『配列』のところにもどって、だんだんの数をふやしてみます。

 なんとなく、カーブにそって階段ができてきてるかんじなら、OK。

挿絵(By みてみん)


 だんだんの数を、きめておいたとおりの11に変えて……

 だんだんと、カーブを、両方いっきに選択して、階段をおきたいところまでもっていき、向きもこのときあわせます。

挿絵(By みてみん)

 そうそう、忘れちゃいけないのが、かいだんをちょっともちあげること。

 かいだんの一段目がはんぶん、じめんにめりこんでるので、トランスフォームのZのとこに、だんだんの高さの半分のかず……今回は0.1mです……をいれて、じめんからひっぱりあげます。


挿絵(By みてみん)

 そうしたら、すけてみえてる『せっけいず』どおり階段が流れるように、うえからみたり、よこからみたりしながら、カーブをちょうせい。

 このときカーブの高さは、かいだんの一段目とか、とにかく全体でひとつの高さでまっ平らにそろえて、左右のまがりぐあいだけ、調節するのがこつです。



 だいたいよさそう・でもちょっとずれてるなというときにはいろいろ微調整したりもするようです。

 たとえば、『配列』の『係数』でステップのずれぐあいをちょうせいしたり、思い切って段の数をふやしたり、トランスフォームで階段全体の大きさを直接かえたり、カーブのむきをかえる『調整点』をふやしてみたり。

 でも、そこまではしなくてよさそうで、ちょっぴりほっとします。



 いったんできるようになってしまえば、あとは『いっきかせい』です。

 まず、地面からおどりばまでの『第一部分』をつくり、つぎはそこから、ハコのおへやをのせたデッキまでつづく『第二部分』も、さらさらとつくりあげます。


 ……けれど、そこまでできたすがたをみると、なんだか、うーん。

 なんとなーく、イメージがちがいます。

 おどりばから『ハコのおへやようデッキ』へと延びる階段が、なんだかチビの書いたスケッチと、ちがうかんじなのです。

挿絵(By みてみん)

 かいだんのかたむきやカーブをいろいろいじってみたけれど、『なにか』がちがいます。

 しばしあれこれと試していると、うしろでみていたばけねこさんが「そうだ!」と声を上げました。


「にゃあ、チビよ。

 この階段。うらっかわがなんか、えらいめだってないかにゃ?

 そのへんをちょっと、アレしてみるのはどうかにゃ」

「! ! !」


 それだ! チビはぴょんっととびはねました。

 かくかくとしたうら側を目立たないようにするには?

 まるっこくすればいいのです。

 チビは『立方体』にさらにモディファイア『ベベル』をつけて、ぽちぽち調整。

 うん、これならいいかも!

 第一部分には右クリックして『スムーズシェード』をつけてみました。


挿絵(By みてみん)


 そのできばえに、チビはうん、とうなずきます。

 そのすがたに、ばけねこさんは『巨匠のふうかく』を感じます。


「これでいいかも!

 ありがと、ばけねこさん!」


 けれど小さな巨匠はくるっとふりかえると、にっこりかわいくお礼を言うのです。

 うんうん、やっぱりチビは、まだまだかわいいこねこなのだにゃあ。

 かみしめるようにばけねこさんは、そのあたまをなでてやるのでした。



 正面大階段も、残すところあと一部分。

 ハコのおへやようデッキから二階の窓へと伸びる階段は、ちょっといままでと勝手がちがいます。

 いろいろ試してみた結果、カーブでまげず、『配列』をいじってナナメにスライドするようにしたほうが、イメージどおりです。

挿絵(By みてみん)


 そうしたら、第一部分と第二部分をつなぐ『おどりば』を作って……

 ついでに第二部分がちょっとずれているのをなおしたり、第一、第三部分にもベベルをつけてみたり。

 いろいろ、ぽちぽちと調整を重ねれば……。

 モデリング最難関と目されていた正面大階段が、ついにかたちになったのでした!!


挿絵(By みてみん)

※おどりばやデッキまわりは、ブレンダーにいれての調整後に厚みつけと位置合わせをします!


 それをたしかめるとチビはころっと『でんちぎれ』してしまいました。

 それでも、そのかおはとっても、まんぞくそう。


 ばけねこさんはチビをこねこようベッドにはこんでやると、しっかりブレンダーファイルを『保存』して、パソコンの電源に手をのばします。


 そのしゅんかん、ばけねこさんは『あること』にきがつきました。


「……さん、まだ……」


 ちいさくつぶやいたばけねこさんは、ひとつふるりとくびをふり、どこかにげるように、きびすをかえしたのでした。


まだ調整するところはありますが、一応のモデリングはできました!

次回のエッセイパートはそこのところをまとめてございます。

どうぞ、お楽しみに!


そして、仕込んでおいた伏線についてもやっと動き出した模様。

たぶんもう、気づいてる方はいらしてるはず!

そのへんもあわせて、お楽しみに♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ