14日目:チビ猫、創世の神になる(仮)
この章ではついに、本番の島に着手。
チビのツリータワーと、その周囲を覆う自然が、じっさいに目に見える形になっていきます。
作業環境整備、ワールドアップデートと、いちからはじめていきます!
つぎの日のあさはやく、ふたりはもういちど、チビのいえであつまりました。
ここまで、楽しみながらすすめてきたじゅんびを、カタチにするときがきたのです!
チビは、声にだして手順をかくにんしていきます。
『まず、まっさらの『ユニティプロジェクトファイル』をつくる』
『そこに、『Cluster Creator Kit』をいれる』
『まっさらの『シーン』をつくる』
『メインカメラをさくじょして、『さんしゅのじんぎ』をおく』
『ワールドをアップロードする』
『あさごはんをたべる』
『えらんでおいた、アセットをダウンロードする』
『しまとみずと、そらをおいてみる』
ばけねこさんはうんうんとうなずいて、かくにんをかくにん。
さいごにふたりでうなずきあって、ぽちっ。パソコンのスイッチを入れました。
チビはちょっとどきどきしながらも、ふしぎとおちついていました。
たしかな手つきでUnity Hubをたちあげ、『新しいプロジェクト』ボタンをぽちり。
えらぶ『ひな形』はもちろん『3Dコア』。
プロジェクトに、なまえをつけました。
プロジェクトのなまえは、ばけねこさんが考えてくれました。
ちょっとかっこよく『Chibi's Tree Tower Project』――
略して『CTT Project』です!
まっさらなプロジェクトファイルをつくり、ひらくのはけっこう、時間がかかります。
チビとばけねこさんはそれでも、ゆっくりうごくみどりのバーをながめて、まちます。
6分ほどたったところで、黒っぽい、かっこいいがめんがぱっと開きました。
さあ、ここからが『しんせかいそうぞう』の、はじまりです!
まずいれるのが、クラスターのワールドをつくり、アップロードするのにぜったい必要な『Cluster Creator Kit』です。
サイトに書いてあるとおりにぽちぽちとすすめれば、もんだいなくできました。
色がおかしくならないよう、『色空間』のせっていを『リニア』に設定しなおしたら、さいたんきょりでワールドアップデートへすすんでいきます!
このへんは、サンプルプロジェクトを使うことがおすすめされています。
なぜって『すぐにアップロードできちゃう状態』にととのえてある、さいきょうサンプルがはいっているから。
でも、チビはあえて自力でチャレンジ。
『初心者ガイド動画』を見なおしながら、作業をすすめていきました。
まずは、ツリータワーをおくための場面――『シーン』をあたらしくつくります。
なまえは、『TreeTower』とつけます。
つぎに、メインカメラをさくじょ。
これは、おいてちゃいけない『やくそく』なのです。
そうしたら、『ワールドにぜったいひつような、さんしゅのじんぎ』をいっこずつ、そろえていきます。
ひとつめは『じめん』です。
『まっさらのしま』でみたのとおなじ、しろいタイルもようの大地がひろがります。
ここは、しまやタワーや、あそびにくるみんなをささえる、大切なところです。
さいしょは手作業でかたむけたけれど、やっぱりちょっとしんぱい。
かたむきを表示するまどに、ぽちぽちとすうじをうちこんで、まっすぐにしました。
『じめん』ができたら、ふたつめ。
このワールドにきてくれたひとが『ぽんっ』とでてくるスポット――『スポーンポイント』をおいてくことにします。
ほんとうなら、まず『飛び石』をおいて、そのうえにおきたいところですけれど、そこはあとから調整することにします。
みどりいろのひよこちゃんのような『スポーンポイント』をつくったチビは、それをしまのはじっこに、まんなかにむけておきました。
『さんしゅのじんぎ』のさいごは、まほうのゆかです。
まえにチビが『チビのしま』のはじっこから『つるっ』とおちてしまったとき……
チビをおうちの前までもどしてくれた、やさしいまほうのバリアです。
きいろのいたで表示されたバリアのゆかを、じめんよりちょっとだけ下にひろげました。
ここまでおわったら、さあ、ツリータワーのしまの初ワールド・アップロードです!
がめんうえにならんだメニューから『Cluster』→『ワールドアップロード』とすすみます。
ここは、『自分だけの島をつくろう』ワークショップでこのあいだやったばかり。
それでも、成功しますように。いのりをこめて『新規作成』。
なまえをつけて、がぞうをえらんで、アップロードボタンをおしました。
「いや、猫様はもとから神」とかのたまってる日向がその辺にいるようです。
次回、『間奏~日向、あの日をもう一度?!』
オヤジギャグ注意報発令中。
どうぞ生暖かいキモチを装備の上で、お付き合いくださいませ!




