一日目:チビ猫、人間の姿<アバター>を手に入れる
それからチビは、一日かけて必要なものをそろえていきました。
まず、VR世界へのかけはしとなる、パソコンのソフト。
ダウンロードとインストールをしたら、使いかたをいっしょうけんめい読んで、おぼえます。
つぎに、その世界での自分のすがた。
人間の女の子のためのツリータワーをつくるなら、おんなじ人間の女の子のすがたでやるのがいいでしょう。
チビは『だいすき』をつめこんで、新しいすがた――<アバター>を作っていきました。
やわらかい空のいろで、さらさらのかみのけをそめて。
きらきらのおめめは、みどりをうつした海のいろ。
じまんのおみみも、ぴょんっとはやしました。
残念なことに、しっぽはつけることができないみたいですが、これはまた、いつかです。
しばらくは、服のしたにかくしてあることにしよう、そうチビは決めました。
それじゃあ、服はどうしましょう。
ねことちがって人間には、体をおおう、ふかふかのけなみがないのです。
ちょっとさびしい気もするけれど、これは思いっきりおしゃれをしてみるチャンスだよね!
まえむきに考えてチビは、服をえらぶことにしました。
作り上げたばかりの、かわいい女の子のすがたで、あれこれと選ぶのはたのしい時間。
あれもいい、これもすてきと、つぎつぎ試着してみます。
最終的にチビは、さっぱりとしてすずしげで、動きやすそうな白いうわぎと黒いキュロットにきめました。
これからいろいろ作業するのだから、足元も動きやすいソックスと靴に。
きれいな水色のてぶくろもはめたら、あれれ、なんだかちょびっと、つよそうです。
よーし、とチビはおもいつきます。
ソフトをぽちぽちといじって、ぽーんとキックのポーズをだしてみたのです。
すると、おもった以上にかわいくてかっこよくて、チビは歓声をあげました。
せっかくだから、このかっこいいとこを写真にとっちゃおう!
小さな手でぽちぽちっと『スクリーンショット』をとってみますけど、なかなかうまくいきません。
それはそうです。動いているものをちょうどいいタイミングでとるのは、なかなかにむずかしいことなのですから。
しばらくいろいろやってみたチビですが、そのうちにつかれてころんと後ろにころがってしまいました。
チビはがんばりやですが、まだまだちいさなこねこです。
今日はいったんおやすみして、またあした、つづきをはじめることにしました。
夕刻~夜に日向パートも投稿いたします!
お楽しみに?!