詩 たった少しの自由だけど
「毎日が意味がない」
「変化のない、何も与えられない毎日なんて」
「どれだけあっても、同じ一日に過ぎない」
たった少し
わずか少しの自由
一日だけ
好きなように生きられる
それだけ
それだけが救いだったから
残りの人生にはもう
価値がないや
死のうが生きようがどうでもいい
何が起きようが起きまいがどうでもいい
あの輝かしい時間をすぎたならば
そこから先にはもう何もない
価値のあるものは何もない
「あの何もない場所から、外へ」
「何かある場所へ、一度だけ、一日だけ」
「それだけが支えだった」