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妹参戦〜予想外の職業、種族に〜

「ほんと!?やったー!」


このすぐに表情を変える単純なやつは、私の妹、悠莉。

かなりのゲーマーで、この子もお父さんのせいで『questworldonline』が出来ない被害者でもある。


「はいはい。じゃあお父さんを説得しにいくよ。」


「はーい!」


それからお父さんを説得(脅しともいう)して悠莉のプレイ許可がおりた。


「でも、プレイできる職業と種族、少ないよ?ほんとにそれでもいい?」


「全然オッケーだって!るんるん!」


うわぁ、この子口でるんるんとか言ってるよ……。


「そういえばお姉ちゃんってどんな職業と種族にしてるの?」

悠莉がそんなことを聞いてきた。


まぁ、隠すことじゃないし別に言ってもいっか。


「んー、吸血鬼と暗殺者だよ。」


「え!あのゲーム内でもトップの不遇種族&職業を選んだの!?」


ゲーム内でもトップの不遇職業&種族だったんだ。


「別にいいでしょ。不遇だって。まあ、とにかく悠莉のことだし、私のことはどうでもいいよ。それより、プレイ出来るのは明日からだからね。」

「はーい!」


返事だけはいいんだから……。


◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎◼︎


翌日


「おねーちゃん!一緒にプレイしよ!」

「えー、めんどくさいしやだ。」


私はソロプレイがしたいのだ。


「かわいい妹からのおねがーい!」

「ほんとに可愛い妹は自分でかわいいって言わないんだよ。」

「おーねーがーい!」

「やだ」

「お願い!

「むり」

「お願いします!」

「いや」


20分後……


「もう、ほんとに、お願いしますぅ。」

「はぁ…。わかったよ。もう。」

「やった!」


めんどくさいけど、ここでまたゴネられるよりはずっとマシだからね。あと機嫌なおるのはや!


「じゃあ始めるよ。街の近くのフィールドで待ってるから。私、吸血鬼だから夜にしてね。」

「はーい!」


やれやれ。面倒なことになってしまった。


「あ、お姉ちゃんからひとつだけアドバイス。他の人が選んだことがありそうな種族と職業の組み合わせはしないほうがいいよ。珍しい感じの組み合わせにしてみてね。」

「?はーい!」

◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎◼︎

ゲーム内、夜。


私は悠莉との待ち合わせ場所に来ていた。


「そろそろキャラメイク終わると思うんだけど…お、あれかな?」


10分ほど待つと、向こうから人影が走ってきた。


「おねーちゃーん!」

「おー、妹よー。」


この子はあの限られまくった選択肢の中でどんなプレイスタイルにしたのかな?


「それで、どんなのにしたのよ。ちょっとステータス見るよ。」

「?うん。お姉ちゃん【鑑定】持ってたの?」

「まあ、似たようなものかな。【赤の魔眼】!」


ーーーーーーーーーーーー

ステータス


リリィ LV1

種族 悪魔

職業 魔獣使

HP 80/80

MP 40/40


STR 100

VIT 70

AGI 60

DEX 30

INT 60


職業スキル

【従属】

【従属魔獣強化】

【視界共有】


種族スキル

【物理ステータス上昇】

【飛翔】

【悪魔契約】


ーーーーーーーーーーーー


わーお。悪魔に魔獣使い。しっかり人間と敵対してるね。


「どう?いい感じでしょ?なんか人と敵対した感じだけど。」


「まぁ、プレイスタイルに口は出さないけど、なんで悪魔なんか選んだのさ。限られてるとはいえ、人と敵対してないの、あったでしょ。」


私は選択肢に入れなかったけど、精霊とか妖精とか。


「いやー、私、魔獣使になりたかったんだよね。テイマーもいいんだけど、自分自身も戦ってみたかったし。魔獣使の方が総合的に強いからね。それに、お姉ちゃんが言ってたでしょ?誰も選ばないような組み合わせの方がいいって。だから、このゲームで不人気の悪魔と、もふもふ大好きはテイマーを選ぶせいで不人気になっている魔獣使を選んだんだ。」


「ふーん。そっか。私のアドバイス、聞いたんだね。」

「そりゃあ大好きなお姉ちゃんのアドバイスなんだから!」

「へー、あっそ。」

「反応うす!」


ちょっとだけ照れちゃったのは内緒だ。


「じゃあ、私のステータスも見せてあげるね。はい」

「どれどれ……うぇっ!?お姉ちゃん強!てかこの【赤の魔眼】ってスキル何!?ステータスもやばすぎじゃない!?」


「さて、そんなことよりも、まずはレベル上げと、悠莉…リリィは魔獣使だから魔獣を捕まえに行くぞ!えいえいおー!

「そんなことって……。まぁいっか。おー!」

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