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リリィとの別れ〜イベントのお知らせ〜

遅れてすみません!

「うーん、そろそろ帰ろうか。もうここにいる意味もないし。」

「そうだねー。」


クロハを十分にもふもふした私たちは転移陣で元いた場所に戻ることにした。


「リリィ、ちゃんとのったー?」

「うん!クロハもしっかり乗ってるよー!」

「じゃあいくよー!転移!」


転移陣の発動ワードを唱えた途端、辺りがものすごい光で覆われ、転移陣が発動したことが分かった。


◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎◼︎


「ん〜!久しぶり日光は気持ちいいね!」

「本物じゃないけどね。」


まぁ【宵闇の魔窟】はずっと薄暗かったから、気持ちはわかる。


「にしても今日このゲーム始めたばっかなのに、隠しダンジョン発見してボス倒してユニークスキルゲットしてもふもふつよつよ従魔もゲットしちゃって、かなーり濃い1日だったなー。」

「あ、そういえばリリィ、今日このゲーム始めてやったんだっけ。色々ありすぎて完全に忘れてたわ。」


まぁ、ボス倒してユニークスキルゲットしてクロハもゲットしたから、「レベルを上げる」「従魔をゲットする」って目的は達成できたな。


「……それにしても、このリリィの頭の上で寝ている毛玉が私よりも強いなんて……!」


私はリリィの頭の上でスヤスヤ寝ているクロハを睨む。


「ふっふーん。クロハがいればお姉ちゃんとも互角以上に戦えるんだからね!」


どやぁ!と効果音がつきそうな表情で踏ん反り返るリリィ。


「むぅ〜!互角以上だと!調子に乗りやがって!」

「でも事実じゃん。」

「ぐはっ!」


確かにクロハ及びその主人のリリィの方がステータス的に強いのは事実だ。だからこそ傷つく。リリィは今日がこのゲームプレイ初日なのに……!


「もー!うるさいうるさい!私にはユニークスキルと装備のスキルがあるんだ!ステータスだけで強さを決めるなー!」

「クロハちゃんに嫉妬しちゃうなんて大人気ないなー。」

「大人じゃないし!」


なんか今すごい低レベルなことで言い争ってる気がする。


「と、とにかく、わたしだってゲーム始めてあんまりたってないんだし!これからの伸び代はわたしの方が断然勝ってるしー。」

「ん?どうしてお姉ちゃんの方が伸び代があるの?」


リリィが首を傾げて聞いてくる。だけど……


「教えなーい。だって私の個人情報だしー?それに今スキルの対策するために質問して罠かけてたでしょ。教えちゃったら対策されちゃうし。」

「うっ!」

「リリィだって敵にスキルを聞かれたって教えないでしょ?」

「て、敵って……お姉ちゃんと私は仲間でしょ?」


リリィが驚いた顔で聞いてくる。


「うーん、今日は付き合ってあげたけど、私はソロプレイがしたいし。まぁ姉妹だしたまにパーティ組んであげるくらいはいいけど。」

「え、えええぇーー!お姉ちゃんと私って仲間じゃなかったの!?」


リリィがかなり驚いた顔で聞いてくる。


「まぁ、本当はもうしばらくパーティ組んであげる予定だったけど、あんた今日1日で準トッププレイヤーくらいの強さにはなったでしょ?だから、もういいかなーって。」

「そ、そんなー!でも、私今装備もないし。また入らないからこれからも入手できるかわからないし。私自身は丸腰だし。もうちょっと一緒に組んでよー!」


駄々をこねるリリィに、ウィンドウを操作してリリィに見せる。


「ん?なにこれ。」

「特定魔物にある特定条件を加えて討伐するとレア装備を落とすの。その魔物が出る場所と特定条件書いた紙。このゲームの公式サイトにあるミニゲームの達成報酬。かなり難しかったんだからね。」


昨日リリィがこのゲームをプレイするとなって、私と同じような人と敵対する種族を選んだ時用、もしくはレア装備がないとできないクエストを受けた時にリリィが困らないように公式サイトのミニゲームの内の一つ、《レア装備を落とす魔物の情報》が手に入るゲームをやったのだ。クリアに5時間くらいかかったけどね。なんかムキになっちゃって。


「こ、こんな情報もらっていいの!?」

「うん。私の装備はこれがあるから。」


そう言って今着ている服を引っ張る。


「……うん。わかった。これからは1人で頑張るよ。そして強くなる!」

「いや、別に1人じゃなくてもパーティとかクランに入るか組めばいいでしょ。」

「あ、そっか。」


1人でプレイする覚悟を決めた表情をしていたリリィは私の言葉に一瞬にしていつもの顔になる。


「よーし!お姉ちゃんなんか余裕で倒せるくらいのトッププレイヤーになってやるんだから!」

「はいはい。まぁ、同じ人間との敵陣営だからあんま敵対することはないと思うけどね。」

「それくらい強くなるってこと!」


分かっていってるでしょー!とリリィが怒る。


「ごめんごめん。まぁ、これからも頑張ろうね。そろそろ第3回イベントもあるみたいだし。」

そう言ってウィンドウを操作してリリィの方に向ける。

「イベントのお知らせだー!いつの間に来てたの?」

「んーついさっき。【宵闇の魔窟】を半分くらい攻略した時。その時は見れなかったけど、今確認した。」

「どんな内容?」

「んーとね。今回のイベントは特別フィールドでのプレイヤー同士の生き残り戦らしいよ。」


まとめるとこんな感じ。


・イベント特別フィールドでの生き残り戦

・1度負けたら即退場

・ゲーム内時間加速が行われ、現実の1時間がゲームでの半日になる

・ゲーム時間で1日の間行われる

・1時間に3キルしないと退場


「へー。こんな感じなんだー。」

「うん。ちなみに第1回イベントは一人ひとりがモンスーボックスに閉じ込められて、そこでのキル数を競うイベント、第2回イベントはトーナメント形式だったらしいよ。」


羨ましくてずっとネットで情報を調べてたから覚えてる。


「よーし!イベントまでにもっとレベル上げて従魔も増やすぞー!」

「私だってPKしまくってレベル上げるんだから!」

よし、そうと決めたら今すぐレベリングだ!


よーし、第3回イベント、絶対好成績残すぞ!

いつも読んでくださりありがとうございます!


よろしければ一言でいいので感想をお願いします!ほんとにめっちゃ喜ぶので!

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[一言] 面白い
[気になる点] サブタイトルが"第3回"ではなく、"第1回"なのは意図的な物でしょうか? [一言] ゆっくりでいいので、連載頑張ってください!
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