たまご発見〜チートだった〜
「え?そんなやつどこにもいないけど…?」
「だから私も驚いてるんだよ。」
見渡す限り、魔獣なんていないけど。
「とりあえず、もうちょっと詳しく探知してみて。」
「おっけー。う〜ん、ん〜!」
リリィはそういうとなさらに詳しく探知を始めたらしい。目を閉じながらうんうんと唸っている。
「えーっと、そこの岩の後ろだって!見てみて!」
「了解!」
私はリリィに言われたとおりに岩の後ろを覗く。
すると……。
「おう?なんか……卵がある…。」
そこには真っ黒な卵があった。
「えっ。た、たまご?どれどれっ?」
リリィが私を突き飛ばして岩の裏を見る。……おい?
「うおぅ。た、たまごだ。卵、タマゴ、エッグ……。」
語彙力をどこかに置いてきたであろうリリィが叫んでいる。
「鑑定、しなくていいの?」
「たまご、なんかあったかい……あっ、そうだったね。えーと、【魔獣鑑定】!」
ついでに私も【赤の魔眼】
ーーーーーーーーーーーー
プリンセス・デーモンラビット[卵]
HP 70/70
MP 90/90
STR 75
VIT 50
AGI 150
DEX 20
INT 30
種族スキル
【不可視化】
【飛翔】
【魔性の???】
【闇魔法LV1】
【全ステータス上昇】
ユニークスキル
【王女の命令】
〔孵化条件・魔獣使がMPを与える〕
ーーーーーーーーーーーー
「「おぅ、チート卵」」
思わずハモってしまうほどのチートっぷりだ。
いや、まず種族がおかしい。鑑定してみると、
《プリンセス・デーモンラビット・・・魔境フィールドに出現する魔獣、デーモンラビットの姫。ダークネスラビットに守られている希少種族。》
うん、希少種族の姫だもん。そりゃあチートだ。
で、次はなんかちょっと見えない【魔性の???】
《魔性の???・・・魔性の魅力を放つ???。卵が孵化しないと詳細はわからない。》
うーん、これに関しては今はなんとも言えないな。
で、当然のようにあるユニークスキル。最近よく見るから錯覚するけど、持ってる人は限られた超希少なスキルだからね。
《王女の命令・・・悪魔うさぎの姫に与えられしユニークスキル。闇系、悪魔系の魔物に5秒間だけ命令することができる。》
はい、がっつりチート。これ下手したら私負けるよ?私闇系魔物(自嘲の笑み)だし。
「うわー、強さえぐいな。……ん?これリリィなら孵化条件達成できるんじゃない?」
「え?……あっ、本当だ!でもMPを与えるってどうやってだろ。こう?」
「うーん、MPあげまーす!っていってみたら?」
「MPあげまーす!なーんて……。」
リリィが卵に手をかざして叫んだた瞬間。
ピシッ!パキパキッ!
「「っ!ひびが!」」
なんと卵にひびが入った。
「お、お姉ちゃん!生まれる!生まれる!」
「こ、こっちに投げないでよ!リリィは魔獣使なんだからリリィにあげる!」
「「わー!!」」
パキンッ!
「みみっ?みゅー!」
「うぇ?」
「わぁ…!」
「「か、かわいいー!」」
卵から生まれたのはつぶらな瞳でもっふもふなうさぎだった。




