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始まりの話〜制限プレイ?〜

「朝日。お父さんの会社のゲーム、プレイしてくれない?」


「…え?」


それは、夜ご飯の時の話だった。お父さんの勤めている会社は、今話題のVRMMORPG『questworldonline』を作っている会社で、お父さんはそれなりに偉い地位にいる。


「え、だってそれはだめって言ってたじゃん。私あんなにやりたいって言ったのに、チートを疑われるからって。」


それゆえに、お父さんがえこひいきするかもしれないと思われて、学校のみんなが遊んでいるのに私はゲームが出来ない。


「うん。だから、お父さんがどうにかして条件付きでプレイ許可取って来たんだよ。」


「…?」


意味がわからない。


「まぁ簡単に言うと、朝日は、プレイ許可の代わりに特殊プレイ方法の実験に付き合ってもらいたいんだ。」


「特殊プレイ方法?どうして?」


「いやー、今うちのゲーム、王道プレイをする人が多すぎて、考えてたイベントやクエストに実装できないものが多くなってしまってて。だから、朝日にプレイを許可する代わりに王道以外のプレイをして、実装出来なかったイベントやクエストの手助けをして欲しいんだ。」


「具体的なプレイ方法は決められているの?」


「いや、具体的な内容は朝日が決めていいよ。でも、逆にこんな遊び方はダメって言うのは、細かく決まってるんだ。どうする?」「やる!」


私は即答した。どんな条件があっても、ずっとやりたかったゲームが出来るんだったらOKだ。


「朝日ならそう言うと思ったよ。じゃあ、プレイ禁止事項を書いた紙があるから後で渡すね。」

「うん!」


そうして私はるんるんな気分で夜ご飯を食べた。


◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎◼︎


「…なに、これ」


ご飯を食べ終わり、お父さんから受け取った紙を見て私は呟いた。


そこに書かれていたのはVRゲームで出来るほぼ全てのプレイだった。

その内容をまとめると、こんな感じだ。

―――――――――――

(〜の左は最下級職、〜の右は最上級職)


職業


剣士(ソードマン)剣聖(ソードマスター)

魔法使い(マジシャン)賢者(エクストラマジシャン)

治癒師(ヒーラー)聖女、聖者(セイクリッドヒーラー)

盾使い(タンク)大盾使い(ハイタンク)

戦士(バトルジャンキー)〜武器職複数

騎士(ナイト)聖騎士(パラディン)

・その他派生職複数


―――――――――――


いやこの時点でもうかなりおかしいでしょ。このゲームにおけるほぼ全ての職業が禁止なんだけど。選択肢少なすぎなんだけど…。


種族の方も見てみるか。


―――――――――――


種族


・人族

・魔族

・獣人(の中に複数)

・エルフ、ハイエルフ

・ドワーフ

・ハーピィ

・マーメイド

―――――――――――


お父さんの言う王道の幅が多すぎない?もう選択肢なんてあってないようなものだよ。てか人族選べないとか困る。


「お父さん、この中で選べる職業や種族ある?」


「意外とあるよ?まぁ言わないけど。ヒントとしては、リアルのテクニックが必要な職業や、場所や時間で行動補正がある種族が不人気だよ。」


意外と選択肢はあるみたいだ。わかんないけど。

うーん、どんなプレイができるかなぁ…。ちょっと不安になって来たよ。

でも、明日からずーっとやりたかったゲームができると考えたら、そんな細かいことはいいよね!

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