中学校生活はハラハラドキドキの幕開け
この小説は中学生のお漏らしを題材にした小説です。苦手なかたはお控えください。
教室前の廊下にはすでに何人かの新入生達が並んでいた。男女混合の出席番号順の様だ。和香の前は知らない男子だった。新入生達はあまり目立たない声で友達と話していた。その内容は入学式緊張するとかその様なことだ。
和香達3人も話していた。
「さっきはやばかったよ。」
「ふふ。そんなに我慢してたの?和香?」
「この制服、慣れないよね。」
「でも、可愛くていいよね。セーラー服って。」
こんな会話をしながら3人は本番を待っていた。
(パンツが濡れてて気持ち悪いな。)
先ほど入念にトイレットペーパーで拭いたとはいえ、おしっこで濡れたパンツは完全復活はしていない。
「和香も緊張する?」
「うん。二人はいいよね。こういうの得意で、あんまり緊張せんやろ?」
「そんなことないよ。私たちだってドキドキだよぉー。」
「もみ、昨日も緊張して眠れんかったもん。」
「だよねー。」
こんな事を話していると教員の声が聞こえた。
「それではこれから体育館に移動します。」
新入生達は2列になり、静かに歩いていった。
体育館の扉の前、生徒会の放送が聞こえる。
(緊張してきたぁー。大丈夫!トイレも行ったし、ただ返事をするだけ!ただ返事をして、たてばいいだけ!それだけだ。)
和香は自分に言い聞かせる。体育館の中から新入生入場の合図である放送が流れる。
「新入生入場」
3人が入ろうといっている吹奏楽部の演奏が始まる。緊張していて和香の耳には演奏なんて入っては来なかった。そして盛大な拍手の音。
(ヤバイヤバイヤバイヤバイーーー!)
だが、列は止まることはない。1歩また1歩と確実に近づいて来る。
(どうしよどうしよう!)
そして体育館の入り口から可愛いショートカットを揺らしながら、緊張で固くなっているが、ふっくらとした顔つきの和香、そして後ろから沙希ちゃんが入って来た。
(こんな人の中で、一人で返事をするとか無理やけぇ。恥ずかしいぃぃぃ。もうどうしよう!帰りたいよう。)
和香の顔は周りからわかるほど赤く染まっていた。そして在校生、保護者の間を通り抜け、順番に用意されたパイプ椅子に座った。隣に沙希ちゃんがいることで少し安心できた。とりあえず第一関門である入場はクリアできた。
(はぁぁぁ。緊張する!恥ずかしいよぅ。ヤバイよ。はずかしぃ。)
しかしそんな和香に更なる試練が訪れる。
ーーーキュンッ!ーーーー
回りにはわからない。和香本人にしかわからない。しかし確かな感覚。
(あぁ。やっぱりきた。でもこんなに早くくるなんて……。自分、我慢できるかな。)
そう、和香を尿意が襲い始めていたのだ。まだ式は始まってもいない。
「一同起立 例 着席」
「会式の言葉」
式は坦々と進んでいった。そして新入生達が最も嫌がっている時間がやってきた。
「新入生披露」
この合図で1年1組の一番から順に呼ばれていく。和香は1組の35番だ。
「新入生披露 1年1組 青木 虔二」
どんどん呼ばれていく。
「杉本 紅葉」
「はい!」
(ヤバイよ。自分の番が来ちゃうよ!お願い時間止まれえー!でもトイレいきたいから早く進めぇ!もう入学式を飛ばしてぇー!)
すると隣の沙希ちゃんが和香の膝をトンッと叩いてきた。沙希ちゃんは和香の方を見て手を握ってきた。そして小さな声で話しかけてきた。
「大丈夫。恥ずかしくないよ。一緒に頑張ろう。」
それだけ言うと沙希ちゃんは前を向き直して姿勢を正した。
「中川 瑞歩」
「はい!」
(ありがとう。沙希ちゃん、自分頑張るね。)
「松本 幸哉」
「……ぅぃ。」
中には声が小さくて聞こえない者もいた。
「村田 夏実」
「はい!」
とうとう『む』まで来てしまった。和香の番までもう少しだ。
そしてついにその時はきた。
(次だ!どうしよう!恥ずかしいよぉ!)
「山岡 和香」
和香は席を立ち返事ををする。
「……は、はぃ。」
普通の人からすれば少し小さいように思うが、和香にしては頑張った方だろう。
「勇谷 沙希」
「はい!」
そして3人全員の返事が終わった。
「以上1年1組37名。」
そして和香達は着席した。そして2組が始まる。
(は、恥ずかしかったぁ。緊張したぁ。)
思わず和香と沙希ちゃんは顔を見合わせて安心した表情を浮かべた。
しかし、まだ問題はあった。
ーーーゾクゾクゾクッ!ーーーー
(ッ!)
緊張がほどけて一気に尿意が来たのだ。思わず手で大切な所を押さえる。新品のまだ折り目がついているスカートの股間部分を必死に押さえた。
(嘘!何でこんな急に!)
隣にいた沙希ちゃんもビックリしている。
しかし数秒押さえていると、尿意の波は少し弱まった。思わず和香はため息をつく。
(ほっ。よかったー。)
手を離して見ると綺麗に折り目のついていたスカートはしわくちゃになってしまっていた。和香は気をそらすために、少し視線を高くして左右を見てみる。時間はまだ2組が呼ばれているぐらいだ。
しばらくするとまた波がきた。手を太ももの上で添える風に見せて股間にあてがいおしっこ我慢をサポートする。おしっこ我慢常連の和香には慣れたものだ。しかしたくさんのおしっこ我慢をしてきた和香だからこそ分かる。この尿意は今まで戦ってきた尿意とはちがう。緊張感から放たれたことできた尿意。急に強くなった尿意。このてのものは我慢がきつく、そう長く続くことはない。
(これ、もしかしたらヤバイかも。)
なおも和香は手を股間にあてがい、回りをキョロキョロ見回している。周りから見ても落ち着かない様子だ。
式は順調に進み、残すところは退場のみとなった。校長挨拶、何人かの会長挨拶も和香は決死の思いで耐えきった。
「全体起立」
今の和香にこれほど辛いものはなかった。おしっこを我慢できているのは、座っていて椅子がお尻に蓋をしてくれているからであり、椅子からお尻を離して気をつけの姿勢をとることは和香には自殺行為だった。しかし会場全体が立つなか和香1人だけ立たないわけにもいかない。和香は意を決して椅子から立つ。
ーーーキィーー
会場中にパイプ椅子の音が響く。和香がパイプ椅子からお尻を離した瞬間。
ーーゾクゾク、ズキズキズキ!ーーー
(ッうぅ!!!)
尿意が一気におし寄せてきた。そして
ーージジュジュッ!ジュジュッ!ーーーー
「はうぅっ!」
思わず声が出てしまった。
(おねがい!まだでないで!あと少し!もう少しなのに!!)
礼をするとまた少しチビってしまった。
ーーーシャシャッ!ーーー
もうすでにパンツでは吸収しきれておらず、ハーフパンツまで侵食していた。
(あぁ。終わりだ。きっと自分お漏らししちゃうんだ。)
「新入生退場」
今度は2組から順にはけていく。
(早く、早くしてよぉ!)
和香はもう足踏みをしていて落ち着きがない。和香は少しは誤魔化しているつもりだが、両手で交互に股間を押さえる動きはおしっこを我慢している姿そのものだ。スカートのシワなどもう気にしてはいられない。目には涙が浮かんでいる。この日のために切り揃えられたショートカットは、ソワソワと揺れている。
その間にも和香はおチビりを繰り返していた。
ーーーシュシュッ!!ジジュジュッ!!ーーージュワァッ!!ーーージュジュッ!ーーージジュジャッ!!ー
ーーー
もうパンツどころかハーフパンツまでびしょ濡れだ。
ようやく和香の列が動きだした。和香はおチビりしながら歩いている。もう足にも雫が垂れている。涙目で何とか泣くのを我慢している。体育館からでると、入り口にいた先生が気づいてくれていたらしく、『早くトイレに行っておいで』と行ってくれた。
和香は半べそかきながらトイレへ走って行った。しかも近いトイレが分からないので、3回の1年生のトイレへ。
トイレに着くと先客が居るはずもなく、個室に駆け込み鍵を閉めるのも忘れて便器の上にしゃがみこんだ。きっとハーフパンツとパンツを下げている余裕なんてなかったのだろう。ハーフパンツとパンツを履いたままスカートをたくしあげ放尿をし始めた。
ーーーーーボチャボチャボチャボチャ!バチャビチャバチャバチャ!ーーー
豪快な放尿音がトイレ中に響いた。しかし量はそんなに出たわけではない。もはや漏らしながら走ってきたと言っても過言ではなかった。
「……グスン!……うはぁん!グスン!うぅ……。グスン……。うううぅぅぅ……。」
和香の目からは涙が流れていた。お漏らしは日常茶飯事だが、その度に悲しくなり、泣いてしまう。
ーーーーーポチャンーーーーーポチャンーーー
和香はどうしていいかわからずその場から動けなかった。しかし自分で何とかしようとトイレットペーパーをてにしてハーフパンツを拭いていく。あしを流れていた水滴も。
ハーフパンツを拭き終えると、トイレを流し、教室に戻って行った。
あくまで何も無かったことを装って。しかし泣いたせいで目のまわりが赤くなっていて何かあったのはあからさまだった。席に座り。先生の話を聞いてこの日は保護者と一緒に下校だった。先生の話が終わりさようならをすると、沙希ちゃんともみちゃんが話しかけてきた。
「和香!お漏らししなかったじゃん!すごいやん!」
「……そんなことないよ……。自分………お漏らし………しちゃった………。」
「でも大丈夫!誰も気づいてないよ。それに今日の和香はすごく頑張ったよ。」
「……あり…がと………。」
「明日3人で学校来ようね。」
「私たちの憧れの自転車通学だよ!楽しみだね!」
「……うん…。楽じみ。」
二人と話していると再び涙が溢れてきた。
「泣かないで、和香……。実は……、もみもちょっとおチビりしちゃったんだ。」
もみちゃんは言った。すると沙希ちゃんが
「え!?まじで!もみちゃん!」
「……うん。恥ずかしくて言えんやったけど………。やけぇ和香もそんなに気にせんでええんよ。」
「うん。もみちゃんもおチビりしちょったんやね。あはは。」
「お互い様やね。和香。」
このときのもみちゃんは和香を励ます為だけではなく、本当にお漏らしをしかけてパンツに恥ずかしい染みをつくっていたのだ。入学式中のもみちゃんの死闘はまた別の機会に話すとして、このときの和香も不思議とこれが本当のことだと信じれたのだった。
昇降口に行くと母と知香と明日香が待っていた。明日香が話しかけてきた。
「和香、よく頑張ったね!お姉ちゃんになれてたよ。二人もね。」
もみちゃんと沙希ちゃんは予想していなかった言葉に
「あ、ありがとうございます。」
「ありがとうお姉ちゃん。でも……じぶn」
和香がお漏らしをしたことを伝えようとすると明日香が和香の頭にてを置いてきた。
「さぁ、帰るわよ。和香。」
「帰ろうお姉ちゃん。」
妹の知香も言ってきた。和香の心が暖かさに包まれていった。
「うん!」
二人もお迎えが来たようだった。
「じゃあね!和香。」
「うん!バイバイ!」
そして和香の入学式ば一応無事(?)に終わり、明日から楽しい中学校生活が幕を開けようとしていた。
4月4日満開の桜のが舞うなか、春の雲1つない美しい空に見送られ、春のまだ冷たさが残る風に背中を押され、和香達は帰っていった。
和香の入学式はこんな感じでした。いかがでしたか?
リクエストなどお待ちしてます。