プロローグ
この小説は市立天野川中学校に通う生徒達のお漏らしまたはお漏らし我慢をテーマにしています。苦手な方は閲覧をお控えください。
さて、プロローグでは主人公の水谷 音暖香が中学校の入学式に向かうまでを描いています。おしがま、お漏らしを見たい人は1話からどうぞ。
―――ピピピピ―――ピピピピ―――
4月4日。少し春の温かさを感じるが、まだまだ寒さの残る風が吹きつける時期になった。写真に写せばぽかぽかの春日和だが、気温はいつもよりも低めだ。
―――ピピピピ―――ピピピピ―――
窓の外を見ると、黄色の安全帽子に、女子は紺色のミニスカート、男子はボクサーのパンツなら見えてしまいそうな黒の短パンに赤、黒、水色などの様々な色のランドセル姿の小学生達が今日もいつもの通学路を元気に歩いている。
露出された小さな足に冷たい風が容赦なく吹き付ける。冬場に比べるとましだが、やはりみんな露出された足が肌寒いようで寒そうに登校している。
―――ピピピピ―――
そんな小学生たちが通っているのは、今この部屋で寝ている水谷 音暖香も通っていた小学校だ。『通っていた』というのは音暖香は先月小学校を卒業し、今日から『市立天野川中学校』に入学するのだ。
そんな音暖香も通っていた小学校も今日が入学式だ。校門には桜が満開になっていた。
朝の7時を知らせる目覚ましが音暖香の部屋で鳴り続けている。
―――ピピピピ―――ピピッ
女の子らしいかわいいピンク色のかけ布団から暖かくなってきたとはいえ、まだ長袖のパジャマを着た短い腕が伸び目覚ましを止めた。
数秒静かな時間が流れる。
「ふあぁ――」
大きな口を開けて、朝一番のあくびの音が静かな部屋に響いた。ピンクのかけ布団の中からなにか出てくる。
中から出てきたのはこの家、『水谷家』の次女の『水谷 音暖香』だ。
顔はまだ子供っぽさが残るふっくらとした顔立ちがかわいらしい顔だ。たれ目気味のかわいらしい目をこすりながらまだ眠たいという表情を浮かべている。
小学生の時から与えられていた自分の部屋。六年間、毎日見ている慣れた部屋だ。
しかし、この日はいつもと部屋の様子が違っていた。
いつもなら小学校入学の少し前におばあちゃんに買ってもらった赤いランドセル、黄色の安全帽子が置かれている勉強机には、音暖香がひそかにあこがれていたスクールバックが置かれている。
ベッドの横の壁にかかっているハンガーには、小学校に入学したときから、長い間着慣れた学校指定のポロシャツ、女子小学生特有の釣りスカートという音暖香が四年生の時から、ずっと子供っぽいと思っていた小学校の制服がかかっていた。
小学五年生からは身長が少しずつしか伸びず、それからはサイズを大きくせずに着続け、音暖香には少し小さくなった制服。今日からは妹の知香が小学校に着て行っている。
だが、そのハンガーには、音暖香からみたらお姉さんに見える、見慣れない真新しいセーラー服と小学生の頃とは違う吊らないタイプのスカートがかかっている。
音暖香はこの日のために切りそろえたショートカットをゆらしながらベッドから出た。
「今日から私も中学生……。」
そのつぶやきには喜びや期待よりは、不安のほうが多く感じられた。
(怖い先生がいないといいなぁ。もし怒られたらどうしよう……。違う小学校から来た人にいじめら
れたりしないかなぁ。部活の先輩は怖くないかなぁ……。)
知っている先輩はいないし、ただでさえ人見知りで友達が多くない音暖香は中学校生活に対して良いイメージはなかなか持てなかった。
心配性な音暖香は春休みからずっとこれらのことが心配で、気が気でなかった。
そして音暖香が最も心配なことは
トイレだ。
音暖香は小学生のころからおもらし常習犯だった。幸い小学生の時におもらしが原因でいじめられることはなかった。
しかし、今日から音暖香が通う天野川中学校は音暖香が通っていた小学校ともう一つの小学校から入学してくる。しかも、音暖香の学年は人数が23人と少なく、今日からは73人中50人が知らない人という中で生活していかなくてはならない。
小学五年生から少しずつおもらしは減ったとはいえ、それでも個室の中で間に合わなかったり、ぎりぎりでアウトということも日常茶飯事だった。
そんな音暖香を50人全員がからかわないなんて保証はない。
さらに、小学校では一時間の授業が45分だったのに比べ、中学校では50分と、音暖香にはとても耐えがたい時間設定である。
そして今日は入学式。式中トイレを我慢する自信など音暖香にはなかった。
(初日からおもらししちゃったら、私の中学校生活どうなっちゃうんだろう……。先生から怒られ
て、先輩達に迷惑かけて、同級生にひかれて、みんなに笑われて……。)
目の前にある真新しいセーラー服とスカートを、おしっこで濡らしてしまうと思うと、とても悲しくなってくる。
しかし、時間は止まってはくれない。
「音暖香ぁー!ご飯食べなさーい!」
そうこう考えているうちに、朝食の時間になっていたらしい。音暖香が時計をちらりと見ると、針は8時半を指していた。
「もうこんな時間!」
音暖香は急いで朝一番のトイレを済ませ、朝食をとった。
これからどんどんお漏らしをさせていきたいと思っているので、よろしくお願いいたします。またお漏らしから始まる恋愛なんかも予定しております。
リクエストなどいただけると嬉しいです。(いつかやるかも)