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Six Sense  作者: こめちん
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幕開け

初めまして。こめちんです。異能力系統でずっと練ってた物語です。良ければ読んでください。

ある少年の異質な【第六感】で巻き起こる物語をご覧ください。

 Six Sense


 西暦35xx年、人々は元から持っている五感ともう一つ、【第六感】"Six Sence"と呼ばれる力を持っていた。能力は多種多様様々なものがあり、俗に言う超能力や魔法と呼ばれる非科学的な力であった。


 人々が自分の持って生まれた能力を自覚するのは平均的に4歳だと言われている。火を自在に操る者、瞬間移動するもの、透明になれるものなど様々な能力が存在していたのだ。


 当然、能力には個体差があり、殺傷能力の高いものや国一つ平気で滅せる力なども存在している。そこで国は【第六感管理】を名目に、【第六感制御監視法】を発布した。日本に留まらず、世界中でこの様な法が整備されて行き、人々は小学校に上がると同時に【第六感発症検査】を受け国に能力を提出しなくてはならなくなっていった。


 そこで更に国が行ったのが【第六感のランク付け】であった。


 SS-S-A-B-C-D-EがありSSに近づくほど危険な能力を保有していた。一方、Eに近づくほど危険度は低い。もちろん能力による犯罪もふえていき、それに対抗するべく【神道】と呼ばれるエリート集団で構成される特殊部隊も形成されていった。


 そんな世界になって100年程経った頃、ヨーロッパで大きな戦争が勃発した。この戦争では、今までの戦争とは打って変わってSF映画でも見ているかの能力合戦となっていたのだ。混沌と化したその戦場に、もはや武器は必要なかった。この戦争を受けて各国は核兵器を棄て、代わって国が力を注いだのが『能力者の発掘と育成』であった。


 それから日本では能力者の育成を目的に【国立東都大学付属 東都高等学校 six sense科】が設立された。ある程度の学力と能力があれば容易く入学出来る。しかも卒業すればエリート街道待ったなしである。しかし、この学校にはある制度があった。S〜Eクラスが存在する中で、3年1月までにEクラスに在籍しているものは退学処分になるというものだ。


 そんな学校に少年は入学した。文部科学省から届いた特別招待状通称【赤紙】に従いこの制服に袖を通していた。

「だるい。」

 溜息を吐きながら入学式に向かう少年、【神崎春斗】もまた、【第六感】を持つ少年である。飛行船液晶モニターがまた【第六感】による犯罪の速報を映し出している。

「この辺りか...物騒な世の中だな。」

 まるで興味も持たず重い足取りで学校に向かっていた刹那、左方向から巨大な瓦礫が飛んできた。

「ーーーッッツ!」

 間一髪それを避け、瓦礫が飛んできた方向に視線を向ける。

「よく避けたねぇ少年。今僕は虫の居所が悪いんだ。部下が作戦に失敗してねぇ」

 男は続ける。

「たかが銀行強盗如き失敗して神道に捕まってたからねぇ。みーんな僕の能力で爆発させちゃった。君も、爆ぜたい?」


「おじさん、まずその趣味悪い髪型どうにかした方がいいよ。それと急いでるから関わらないでくれるかな。」

 春斗は溜息をつきながら続けた。

「正当防衛って殺したらダメなんだっけ」

 男は右掌をこちらに向けた。

「虫の居所が悪いって言ったろう。死んで後悔しな少年」

 掌から何か塊が出てくる。あれが爆弾だろうと察すると春斗はバッグを置き眉間に手を当てた。

「時間ないんだ、ごめんねおじさん。」

 そう言うと男が膝をついた。

「なんッ..だこれ...体が...鉄みたいに..重い...」

 男は自らが出した爆弾が足元に転がるのをしっかりと目視し、

「やめろ!やめてくr」

 と言ったところで爆散した。春斗はまた小さく溜息をつき学校に向かった。


 入学式前にクソみたいな事に巻き込まれた春斗は式中も溜息をつき続けていた。

「...面倒臭いよな、こんな式なんて時間の無駄だよな。」

 恐らく並び的に同じクラスであろう男が話しかけてきた。

「あぁ。最高に面倒くさい。今すぐ帰って寝たい。」


「お前俺の隣にいるって事はEクラスかぁ...お互い頑張ろうぜ!上に上がるようによ!俺は水野洋介!能力は...なんと水を操れる!!...まぁ500mlまでで目視できる範囲なんだけどね...」


「そうか...いい能力だな。俺はこれだけだよ。」

 春斗はそう言うと右目を指差した。

「目の色を変える能力だ。」


「そりゃEランク確定な能力だなwまぁ努力次第じゃ能力の覚醒もあるって話だし頑張ろうぜ!」


「あぁ。頑張ろう。」

 春斗は嘘を付いていた。自分の本当の【第六感】を。


 春斗の【第六感】は異質中の異質だった。それは1度見て理解した【第六感】を使えてしまう力。つまりSSにもEにもなりうる能力だったのだ。先ほど男に使った能力はSランクの【質量を自在に操れる能力】だった。この【第六感】に国はランク該当外を付け、国管轄の施設に幽閉した。あらゆる【第六感】を理解させるべく同施設に幽閉されている物凄い数の【第六感】を春斗に植え付けて行ったのだ。世界最強の【兵器】にするために。


 3限目のHRが始まりみんなが軽い自己紹介をしている。能力と名前、将来の夢を語る人もいた。Eクラスと言えど、みんながEランクの能力ではない。素行の悪いもの、学力の低いものは例えBランクでもEクラスに入れられる。一方Aランク以上の人たちは最低でもDクラススタートは保証されているのだ。


 春斗の自己紹介の番が回ってきた。紹介する能力は先ほど洋介に言った目の色を変える能力にする事にした。

「神崎春斗。能力は右目の色を変える、それだけです。Eランクですが不便に思った事はありません。よろしくお願いします。」

 当たり障りない無難な自己紹介を終え、これから始まる面倒な3年間に心から震え大きな溜息をついた。


「右目、何色にも変えられるの??」

 少しして話しかけてきたのは後ろの席の可愛らしいリボンをつけた長髪の女の子だった。

 黙っていると女の子は続けた。

「突然ごめんね!さっきも自己紹介したけど私は金城楓。目の色、何色にも出来るの??」

(この子は確か念動力の【第六感】を持ってた子か。俺が見た超念動の下位互換ってところかな)

 そんな事を思いながら、

「うん。何色にも変えられるよ。」


「見せて見せて!ピンク」

 溜息をぐっと堪えながら眉間に手を当てた春斗。右目をそっと開くと楓は目を輝かせた。


「すごい本当に変わった!他には他には!」

 このあと散々目の色を変えさせられ疲弊している間に終了のチャイムが鳴りびく。


「ちょっと用事があるから」と伝え教室を出ると、担任が立っていた。


「あー。あれだ。ちょっと今いい?」

 伸びた髪にだるそうな声。30代前半ってところか。春斗は【脳視】を使って何考えてるか探りを入れる事にした。


「ッ!」


【脳視】を使った瞬間、テレパシーが頭の中に入ってきた。


「(やはりな。お前は何か隠してると思ってた。ちょっと話しないか)」


 テレパシーに対し無言で頷く春斗。この【東都高等学校】80念の歴史を覆す少年の物語が始まろうとしていた。

週に一回のペースで更新していこうと思っています。前書きも後書きも初投稿なのでこんな感じですが徐々に慣れていけばと思うので温かく見守ってください。何か意見があれば取り入れて行きたいと思うのでみなさんどしどしお願いします!

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