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6.ヒロインからごり押しされています。

最新6話を投稿致します。

短いですが、サクッと読んで頂ければと!

それにしても、物語が進まない(苦笑)

主人公とヒロインどちらのせいなのか・・・


ごり押しされています・・・

まさかのヒロインから、ごり押しされています・・・

誰か・・・

助けて・・・

精神が・・・ガリガリ削られて・・・いく・・・



私の名前は、アリステラ・ディ・ティエラ

異世界転生したかと思っていたら、乙女ゲームの世界に転生していた女子です。

今、目の前でその乙女ゲームのヒロインが、それはもう豪快に泣いています。

目から鼻から、いろいろ垂れ流しています。

ヒロインよ、それでいいのか・・・?


ヒロインの惨状に何もしないというのは忍びなく、持っていたハンカチを差し出すと、彼女は顔を輝かせました。

そしてハンカチを受け取ると、鼻を拭うと思いきや、何やらハンカチの匂いを嗅いでいます。

いや、やめて

本当にやめて

なんで匂いを嗅いでいるの・・・

今更ハンカチを返してともいえず、私の頬は引き攣っています。


ようやくヒロインがハンカチで目元と鼻元を拭ったのを確認したので、私はヒロインの友達になって発言の返事をします。


「イヤよ、私死にたくないもの。」


この言葉に、ヒロインの瞳が見開かれました。

とても・・・

とても驚いているようです。

むしろ何故、初対面の相手の友達になれると思ったのか。

ヒロインの思考がわかりません。


「な、なんで・・・なんで・・・?!」

「いえ、何故と言われましても・・・」


ヒロインの瞳からは、再び大粒の涙が溢れています。


「う・・・ううう・・・私・・・この世界に来てから、同性の友達が一人も出来なくて・・・」

「はあ・・・」

「なんでか、この世界に来てから周りにいるのは、いつも男の人ばかりで・・・」

「そうですか・・・」

「学校に通ったら、同性の友達も出来るかなって、期待していたのに・・・」

「ええ・・・」

「気が付いたら、私の周りにいるの男の子ばっかりで!!!!クラスの女子生徒は口もきいてくれない!!」

「原因はハーレムかしらねえ?」

「女子からの総スカンツライいいいいいいい!!私ハーレム求めてないよおおおおお!寂しいよおおおおお!」

「・・・・・・」


ヒロインの嘆きに何も答えられません。

この子って、望んでハーレムを築いていたのではなかったのですね。

知りませんでした。

けれど、答えを変えるつもりはありません。

私はヒロインの友人になるつもりはない。


「寂しい気持ちはわかりますが、もし貴方のお友達になったら・・・そのお友達は、どうなると思っていて?」

「え・・・?」


泣いていたヒロインが顔を上げ、私を見つめる。


「ですから・・・今の貴方の現状ですと・・・男性でも女性でも貴方に近づく方は、貴方の取り巻きに排除されてしまうでしょう」

「はいじょ・・・」

「友人になりたいと思っている方がいても、貴方に近づくことも出来ないのでは、友人にはなれませんわね」

「友人になりたいと思ってくれてるんだ・・・?優しい・・・」


おっと・・・?

なんだか怪しい空気になってきました。

違う!

私が言いたいことは違う!

ヒロインと会話が通じてないんじゃないかな、これ?!


「私が言いたいのは、そういう事ではなく・・・」

「うわあああん!美人なうえに優しいいいい!!しかもおっぱいおっきいしいいいいい!!」


ヒロインよ!

心の声がダダ漏れである!!

おっさんみたいな発言はやめて!!


「こんなに優しくしてもらったのイリアさん以来だよおお・・・あ、イリアさんって、私の恋人なんだけど!」


突然話題が変わったなー・・・とポヤッとしていたのですが・・・

・・・え?

え、ちょっと待って、ヒロインよ・・・

こ い び と ・・・?!!

え、待って、恋人がいるの?!!

ええ?!!

もう誰か攻略していたの?!

むしろ、誰!

攻略対象、誰?!!


私が動揺している間にも、ヒロインの話は進んでいきます。


「恋人のイリアさんも、とっても優しくて。私には勿体ないくらいの美人さんで・・・でも私がまだ幼いからって手を出してくれなくて・・・」


ちょっと待って、ヒロインよ

何気に爆弾発言ぶっこんでこないで・・・

他人の性事情は聞きたくありません!


「それにイリアさん、オネエだから、よく私の恋人になってくれたなーとか、他にも色々あって・・・」


んんんんんんん-----?!!!!

オネエ?!!

恋人がオネエ?!!

ヒロインーーーーー?!!

情報過多!

急な情報過多だからああああ!!


「相談にのってもらいたいこと沢山あるんだけど、友達いないし・・・友達いないし・・・」


何故二度言った・・・?

何故友達いないの強調した・・・?

ちょっとヒロインどうなってるの・・・


「友達と恋バナとか、憧れてて・・・だから・・・」


もうやめて

それ以上言わないで・・・


「私と友達になってください!!」


この子、諦めてないーーーーー!!!!!

友達になるの諦めてないよおおおおお!!!!!?

頬を真っ赤に染めて、頭を下げて、右手を差し出す姿は、告白する男子の如く。

いえ、ですから友達になる気はないんですっ!!!




早いうちに、次も投稿出来ればと思っております。

読んで頂き、ありがとうございました。

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