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14.恐ろしい犯人です・・・


恒例となって参りました、金曜日更新!

今回も短いですが、読んで頂けますと嬉しいです。

次の更新も金曜日予定です。

頑張って書き進めます!



転生しても頭脳は同じ!迷宮無しの名探偵!

真実は・・・いつも1つ!!

ーーーーーなーんて、恰好をつけて、某有名探偵のセリフを使ってみましたが、犯人の心当たりをつけただけで、何もわかっていなかったりするんですよね。

転生前もただのOLで、探偵ではありませんでしたし。

そんなに簡単に謎解きなどできません。

さて・・・今回の一連の犯人ですが・・・

何故、この方は犯行を行ったのか。

その理由や背景が掴めません。

ヒロインの攻略対象でもないですし、この方の情報を私は全く知らないのです。

いくら調べてもわかりませんね。

そして何故、この方は落とし穴に落ちたのか。

(この方が本物のおバカさんだという線が濃厚ですが・・・)

謎はすべて解け・・・ておりませんーーーーーー!!




私の名前は、アリステラ・ディ・ティエラ

異世界転生したかと思っていたら、乙女ゲームの世界に転生していた女子です。

先程、男子生徒にルリカを襲わせた犯人をとっ捕まえました。

けれど・・・なんということでしょう。

犯人は、引っかかる訳がないと冗談まじりに作った落とし穴にかかったのです・・・

何故!!!?

何故、よりによって一番かかる訳がないと思っていた罠にかかる?!!!!

華麗に落ちていった犯人・・・

それを見ていた私とヒロインとリューは、皆スンッと何ともいえない顔をしております。


そして私の頭の中に、先日、皆で落とし穴を掘った時の会話がよぎっていくのでした・・・




~数日前~



ヒ『私、落とし穴掘るの初めてだよー』 

私『ええ、私もよ』

ヒ『えへへ、どうせなら、ふかーく掘ろうね、アリスちゃん♪』

私『うふふ、まあ落ちるおバカさんはいないと思うけれど、そうね、どうせ作るのだったら、ふかーい穴を掘りましょう』

ヒ『あはは!確かに!こんなわかりやすい罠、落ちるバカはいないよねー!』

私『ルリカを襲わせた犯人が、そんなバカな筈はないでしょうし』

ヒ『うんうん、犯人がそんなバカだったら、私めちゃくちゃショックだよー』

私『うふふ、そうね』

ヒ『えへへ、だよねー』

王子『・・・ステラー!お待たせ!罠用のエサの準備は完了だよ!』

私『あら、リュー、お帰りなさい』

?『リュシオン様ー!私のお宝写真を返してくださいー!』

?『リュシオン様!俺の大切なコレクションを返してくれ!』

私『あら、宰相の息子と騎士団長の息子じゃない』

ヒ『あ、私のストーカーという名のクラスメイト1号、2号』

宰息・騎息『『ルリカ?!!』』

宰息『こんな所で何をしているんですか?!』

騎息『こんな所で何をしているんだ?!!』

ヒ『何って落とし穴を作ってるんだよー』

宰息『なんてことだ!か弱い君にこんなことをやらせてはおけない!私がかわるよ!』

騎息『穴掘りなら俺に任せろ、ルリカ!』

ヒ『えー、アリスちゃんとの愛の共同作業がー・・・』



ふざけたヒロインが何か言っていましたが、スルー致しました。

こうして宰相の息子と騎士団長の息子も巻き込み、落とし穴の作成は進められたのです。



こうして完成した落とし穴

その落とし穴の底で、ようやく犯人が身体を起こしました。

その犯人の顔を見て、やはりこの方が犯人で間違いなかった・・・と1人頷く私。

その方は私が調べ、犯人だろうと予測した人物でした。

ルリカはというと、その男の顔を見て、顔色を変えています。


「あなたは・・・デネブ様?!!」


ルリカが悲鳴に近い声をあげます。

リューはその名を聞き、記憶を思い返すようにゆっくりと呟きました。


「デネブ・・・?確か、今この学園に留学生として来ている、隣国フランマ王国の第三王子か・・・?」



・・・そうです。

・・・そうなのです!

今回の一連の犯人は!!

我が国に留学滞在中の、隣国のO☆U☆ZI☆様だったのです!!!

ルリカが以前話していた、ルリカを召喚した人物。

・・・にしても、隣国の王子、他国でマジ何やってるのぉぉぉぉ?!!!!


「うう・・・くそ・・・!ここから出せ!私を誰だと思っている!」


偉そうですね・・・

落とし穴に落ちているというのに・・・

貴方の正体はリューが言ってくれたではありませんか。

私の中でこの方は、人の話を聞かないおバカ王子に認定です。

落とし穴に落ちた時点で既に残念すぎるおバカさんなのですが。

本当に・・・こんなあからさまなthe!落とし穴に何故ひっかかるの・・・

そんなにヒロインの写真集が欲しかったのですか?

・・・迷いなく、落とし穴に飛び込んでいきましたものね・・・

きっと彼にはヒロインの写真集しか目に入っていなかったのでしょう・・・

でないと、おかしいですから・・・


そして・・・

私は見てしまいました。

おバカ王子の手には・・・

それはもう大切そうに・・・

ルリカ写真集が・・・

抱えられて・・・いることに。

え、落ちている最中に拾っていたのですか・・・?

その執念は一体?!


「デネブ様・・・何故あなたが・・・」


ルリカが茫然と呟きます。

って、ルリカ?!!

あなたの目には、彼の胸に抱きしめられている自身の写真集が見えていないの?!

心なしか、犯人が誇らしそうにドヤ顔をしているわ!?

そしてルリカを見つめる目がヤバい!!

眼力が凄い!!

ものすごい、執着を感じるわよ?!!

これはルリカを追いかけてきたとかではないのかしら?!!


「何故だって・・・?!決まっている!君を迎えにきたんだ!君は騙されている!」

「嘘ばっかり!私を騙していたのは、あなたの方じゃない!」

「なっ?!!」

「あなたが、私を自分の父親の愛妾にするって言ってたの聞いたんだから!」

「なんだって・・・」

「あなたが自分の口で言ってたのよ!聞き間違いなんかじゃな・・・「そんなの口から出まかせに決まっているじゃないか!!!!!」

「・・・・・・え?」


バカ王子が食い気味にヒロインの言葉を遮りました。

王子の勢いが凄まじい・・・



「ルリカたんは!!!!ルリカたんは私の天使だ!父上に渡すはずがないだろう!そんなこともわからないのか?!!」


ルリカたん?!!

王子のルリカたん呼びにも驚いたのですが・・・


「いや、知らないしいいいい?!!!!!」


ルリカが・・・

あのルリカがツッコミを?!!

私は思わず、ゴクリと唾を飲みこみました。

本物のおバカ相手には、流石のルリカもツッコミに回らざるを得ないのか・・・

変な感心の仕方をしてしまいました・・・





再登場なあいつが大暴れしております。

犯人を予測されたりしていた方は、いらっしゃるかな?(苦笑)

それにしても話が進まない、進まない!

完結までもう少しの筈が・・・

あれれ~?

おかしいな~?



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