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13.犯人を捕まえます!


長くなりそうだったので、キリの良い所で更新します。

というわけで、久しぶりに書いた主人公視点です。

今回も短めですが、最後まで読んで頂けたら、嬉しいです。



私は!!

犯人が!!

憎い!!!!

ヤツのせいで!

私の苦悩が始まったのです!

犯人を捕まえたら、フルボッコにしてやんよ!!!!

そう・・・心に誓いながら・・・

私は・・・・・・



土を掘っています。








私の名前は、アリステラ・ディ・ティエラ

異世界転生したかと思っていたら、乙女ゲームの世界に転生していた女子です。

なんと、本日驚きの事実が発覚致しました!

ルリカの恋人は、リューの叔父様かもしれないのです!

世間って狭いですね!

オネエで王様の弟な、リューの叔父様・・・

彼に対する、私の感想は・・・

うわあ、キャラが濃いなあ・・でした。

オネエで、王弟で、王子様で、魔法使いで、ヒロインの恋人・・・

設定もりもりですね!

そしてオネエといってもルリカの恋人という事は、ゲイというよりバイなのねぇ・・と考えていたのですが、口には出しません。

ルリカがショックを受けて固まっていますから。


「イリアさんが王様の弟・・・で、王子様・・・?いや、凄く似合うけれど・・・聞いてない。私、聞いてない.・・・」


ヒロインは、地面に向けて、そうずっと呟いています。

あああ・・・

ヒロインの!!

目が!!

死んでいますよ?!!

光のない瞳に無表情で、ヒロインがホラー映画の幽霊のようになっています・・・

その様子を心配しながら眺めていると、暫くたってからヒロインの表情が急に明るくなりました。

ど、どうしたのかしら?


「え・・・という事は、私が将来イリアさんと結婚して、アリスちゃんがイリアさんの甥っ子と結婚したら、私とアリスちゃんは親戚関係になるって事?!!え、なにそれ。めちゃめちゃ嬉しくない?!」



って・・・ルリカーーーーー?!!!!

話がぶっ飛んでいったわよーーー?!!!!

何故私と親戚になると、嬉しいの・・・???

そしてリューは嫌そうに顔を歪めている・・・

ちょっと・・・ちょっと二人とも・・・?

何を考えているの・・・?

ああっ!ヒロインがヨダレを垂らして!?

いったい何を想像しているの?!!


「コホン・・・とにかく!今、優先する事はルリカを襲わせた犯人を見つける事よ。ルリカ、危ないから貴方は一人になってはダメよ?いつまた襲われるかわからないのだから」

「うん!ありがとう、アリスちゃん!私、アリスちゃんから絶対離れない!」


・・・あら?

ヒロインが何か言っているわ・・・?


「リューも忙しいとは思うのだけれど、犯人捜しを手伝ってくれるかしら」

「一緒に犯人捜しだね!大丈夫だよ!君を守る為にも、ずっと君の側から離れないから!」


・・・あら?あらら?

我が婚約者は何を言っているのかしら?


その場を仕切り直す為に発した言葉によって、二人が更に睨み合っています。

どうしてこうなった・・・


「アリスちゃんは!私の!為に!犯人捜しをしてくれるんだよね!」

「ステラはとても優しいね!でも危険だから僕がずっと一緒にいるよ!」

「アリスちゃんは!!親友の!!私の!!為に!!色々考えてくれてるんだよ!!」

「僕たちは将来を誓い合った仲だからね!君に何かあったら僕は死んでしまう!」

「ねえ、アリスちゃん!!」

「ねえ、ステラ?」

「大好きだよ!!!!」

「愛しているよ」


話は全く噛みあっていないのに、最終的には二人揃って告白してきました。

なに?このカオス・・・

二人は、お互い火花を散らしながら睨み合っています・・・

何故こうなった・・・

私がヒロインとリューを取り合うはずが。

私がヒロインと王子様に取り合われています。


何故だ・・・


頭の痛くなった私は、睨み合う二人を眺めながら、現実逃避をすることにした。

うふふ。

明日のおやつは何かしらー?







翌日の放課後・・・

早速ルリカを襲った犯人捜しを開始した私たち。

そう。

私たち。


リューと


ルリカと



・・・・・・はい!

結局、ルリカも「一緒に犯人捜しをする!」と言ってききませんでした!

私を挟んだ両側に二人がいます。

右にリュー

左にルリカ

それぞれ私に向け、全然別の事を話かけてきます。


・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

ちょっとおおおおお?!

私は聖徳太子じゃないんだからあああ!

同時に話かけられても、聞き取れるわけがないでしょおおお!



こうして・・・・・・

私の苦悩に満ちた放課後が暮れていくのでした・・・・・・





そしてあれから、はや7日。

状況に・・・変化は・・・ありません・・・

ヒロインと婚約者に板挟みにされる毎日!

私の疲労は!!!!MAXです!!!!

ルリカを襲わせた犯人マジ憎し・・・

犯人がわかったら、全力でぶん殴ろう。

そう、心に誓いました。

まあ・・・犯人はもう、ほぼほぼ確定しておりますので後は追い詰めるだけなのですが。

わたくし、ひっそり犯人探しを頑張りましたわ・・・

二人には任せておけませんでしたので・・・

ここ数日色々罠をしかけていたのです、ふふふ・・・

リューとルリカは何故罠をしかけているのかわかっていない感じでしたが。

全ては私が、これから犯人をギャフンと言わせる為!

待っていろ、犯人ーーーーー!!!!!




こうして私たちは、今回の犯人を取っ捕まえることに成功したのです。

犯人は見事に罠にかかりました。

しかし、いくつも用意した罠のなかで一番単純な罠・・・

『落とし穴』にかかるとは何事でしょう。

バカなの・・・?

犯人バカなの・・・?

落とし穴のエサには、ヒロインの写真集(宰相の息子と騎士団長の息子から、リューが写真を巻き上げました)が利用されていたとはいえ、それにひっかかるとは・・・

バカなの・・・?


落とし穴に落ちた犯人を見おろしながら、私は苦々しい顔つきになっています。

まさか・・・一番簡単な罠にかかるとは・・・

冗談まじりに準備した罠にかかられ、なんとも言えない気分です。

犯人は面白いくらい見事に落とし穴に落ちていきました。

私、落とし穴に落ちた人をリアルで見るのは初めてです。

他にも準備した用意周到な罠の数々!

それが全てが台無しです。

わ、私の時間を返せ、犯人ーーーーー!!!!!



犯人の正体は、次の回で判明します。

続きを書いている最中ですので、次の更新までお待ち下さい。

もうすぐ完結できると思うのですが・・・

完結するする詐欺にならないように、頑張ります!


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