表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間着ぐるみ  作者: とおりゃんせ
3/4

第三話 なぜ断言できる?

続きです

翌日、塀の上にぶら下がっていた「それ」はすぐに鑑識に回された

前方から首を刺されそのあとバラバラにされたというのが鑑識結果だった。

「問題はこんなことをやったやつがまだ街にいる可能性があるってことだ」

今まで平和だったこの街に 殺人なんてなかったこの街になにか潜んでやがるんだ

「杉田 大丈夫か? 第一発見者ということで呼び出し食らったけど耐えれなかったら帰っていいんだぞ?」

「大丈夫ですよ 東郷さん」

そういい、鑑識から送られてきた被害者の写真を見ながら

「こんなことをやった犯人を許すことができない」

「ああ、平和だった街を平和な街に戻すぜ」

そういって、俺は昨日アポを取った男の元に向かうことにした


「久しぶりの日本か?」

あるホテルの一室に付き、誰もいない部屋でそう言葉を投げ掛ける

「ああ、久しぶりの日本だ」

後ろから声が聞こえたが、そのまま振り向かずにその男に尋ねる

「本来なら、外国から来てもらうつもりだったが、まさか日本に既に来てたとはな 仕事か?」

「仕事だ」

その男はそれだけ答えた

俺は次にこう聞いた

「お前は俺の街で仕事をしたのか?」

そして、続けて

「俺はお前の方を向いてない 今やれば確実に他殺にしか見えねえぞ」

この男は仕事の質問内容を答えることはしない男だ それどころか聞いた相手にも容赦はないだろう だが、俺はそれでもこの男に聞くしかない、死にすがる思いだった。

「君の街では仕事はしていない だが、これからするつもりだ」

俺はそいつの方を向いた 煽られているだのと考える前に体が動いていた。

筋肉質で無骨な顔をした男は腕組みをしながら

「ターゲットはその件の犯人だ」

と語った。

「君にも協力をしてほしい」

と言った

俺は

「俺が欲しいのはお前さんの知識だ 銃の腕じゃねえぞ」

そして、

「そもそもその言い方だと、犯人のことを知ってやがるな?」

目の前の男は服の胸ポケットから紙を取り出した。

「俺は、各国の様々な諜報機関や、政府からそいつの話を聞いた」

紙を広げ、俺に読ませた

紙に書かれているのはそいつのことだった

「こいつは、今有名のテロ組織の人間だということか? だが、名前も顔もわかんねえってのはどうなってる?」

「こいつには顔も名前もないかもしれない...」

その男は言った

俺は、

「なら、お前さんの仕事はゴーストを見つけ出して始末することか? だが、俺の街となんの関係がある? そもそもそのゴーストが犯人なのかすらわかんねえのによ」

そして、男は

「このテロ組織の人間とされているものたちはみな、一般人の過去を持ってるというところだ... 作り物じゃない 本当の一般人だった 疑いの余地すらなかった だが、各地でテロが起きる数日前から全員首に傷のようなものが出来ていた そして、全員無口になっている... そして、各自自宅にこのような文字を残している...」

男は、写真を並べ出した

「俺は、日本人だ、見つけ出してみろ、お前たちにそれができるか」

俺は、唖然とした

「しっかり文としてなりたっている...」

「だが! なぜ俺の街だと断言できる?」

「各地でのテロ前日にテロを起こす街の壁などにバラバラにされた人間をぶら下げる それが奴らの犯行予告なんだ」

「まさか、今朝の事件が...」

「そうだ 俺が日本に入ったのは三日前だどこで起きるかはわからなかったが、偶然ホテルを取った場所の近くの街だったってところだな...」

続きます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ