国境の街と荷馬車の檻の中のアリシア姫と騎士サリューン
「私のアリシア姫と私の騎士サリューンを取り返す!」
重傷の傷も完全には癒えぬまま、アジェンダ王は宣言したのだった。
「王様」「アジェンダ王様」
側近のゲルドにリュース公ヴェントレ
「俺達がアジェンダ王様をお助けします
そして、サリューンは大事な俺達の家族」
「アジェンダ王様のお望みのままに」
現れた底知れぬ魔力を持つ黒猫
黒猫、猫の亜人アラシャ、アシャに…
サリューンの双子の兄で、弟が心配で冥府から戻ったという目付きが悪人、いや、釣り上がり気味の
彼の兄サラ達の助けも借り、
400年前に
救国の女王、黒の女王、火焔の女神と呼ばれた
ヴァルジニテが打ち壊した
…シルフィア王女を白の国へ送り届ける際に
通った、国境の巨大な砦へと向かう
巨大な砦…強力な魔法陣がかかり、一軍団も常駐していた。
その頃、国境の街から街、王都へ向かう檻の荷馬車に
アリシア姫と
魔法を封じられたサリューンは入れられ
黒の国に怨みを持つ民達から石を無数に投げられ、罵倒され…
サリューンは自分の身体でアリシアの身体に覆い包み、投石の攻撃から必死でアリシア姫を庇う
「動かないで、アリシア姫!」「サリューン様あ!」
「あぅ、だ、大丈夫、俺は大丈夫だから、じっとして」
「この黒の化けものども!」「売女!」
夜、夜中の時間、荷馬車の檻の中で…。
魔法を封じられたサリューンは泣きながら眠るアリシア姫を見る。
王都につけば、アリシア姫を白の宗主シューツォンが
姫に何をするか…
アリシア姫の身体に触れられぬように
魔法石の力を使い、術をかけよう…
小さな魔法石の力だけでは逃げる事は難しい
サリューンはそう考え、護りの術をアリシア姫に施した。




